大阪府交野市私部の住吉神社は2022年2月13日から、毎週日曜日に社務所でコインチェンジ(両替)を実施する。お賽銭の入金手数料に困っている神社と、お釣りの両替手数料に困っている商店が助け合うことを目的としている。
硬貨の在庫については専用のLINEアカウントで情報発信
ゆうちょ銀行が2022年1月17日から「硬貨取扱料金」・「ATM 硬貨預払料金」を新設した。ATM(現金自動預け払い機)で預け入れや払い戻しに硬貨を用いると、1~25 枚なら 110 円(税込・以下同)、26枚~50枚で220円、51枚~100枚で330円と、枚数に応じた手数料がかかる。
こうした状況を受けて住吉神社は21年12月末、地域の人々と相談し、神社で両替を行うことを決めた。正月にはお賽銭や初穂料のお釣りなどで、大量の硬貨が発生する。
住吉神社は、両替の実施を知らせるポスターを拝殿前に掲示し、商店主に対して、「交野 住吉神社へお参りください。手数料をかけずに、硬貨に両替できます!」と呼びかけた。これによれば、商店主はお釣りの両替コストを抑えることができ、神社は賽銭の入金手数料を抑えることで神社の改修費用が捻出できるという。
住吉神社の担当者は24日、J-CASTニュースの取材に対し、50枚束で両替を行うために商店主を対象としたが、需要があれば個人の両替にも応じると答えた。両替は2月13日から毎週日曜、10~15時の間に社務所で対応し、硬貨の在庫が尽き次第終了となる。手数料など両替に伴う料金は一切発生しない。
硬貨の在庫については専用のLINEアカウントで情報発信を予定している。正月期間には、3人の登録があったとのことだ。
住吉神社の担当者は、「参拝の方が増えることを願って立ち上げたプロジェクトです。今まで神社に来なかった人たちが訪れやすくなるきっかけとなればと思います」と話した。