食材宅配サービス「オイシックス」の発送トラブルが相次いでいる問題で、運営会社は2022年1月25日夜、この日予定していたすべての出荷を完了したと発表した。
物流センターでのオペレーション見直しなどで出荷完了率、欠品率が大幅に改善したという。
「2日目メインの鮭も入ってない」
発送トラブルは、2022年1月18日の新物流センター「OisixNew 海老名ステーション」への移転作業で起きた。
同センターへは2024年に移転予定だったが、コロナ禍での需要拡大を受け、大幅に前倒した。その結果、「初日に大量の商品が想定していなかったタイミングで同時に入荷があったことなどから受け入れが混乱」「実際の在庫とデータ上の在庫が一致しない」などの問題が発生し、食材宅配サービス「オイシックス」「ISETAN DOOR」「dミールキット」の発送遅延や欠品、中止が多発した。
SNS上では、利用者から「頼んだ15品欠品」「一日遅れで届いたのは、箱二つに豆腐二つの一箱、もう一つは空箱でした」「荷物を確認すると鶏肉が入ってない。2日目メインの鮭も入ってない」「週末に使う予定の食材、前日に欠品連絡来るのは参った」などと混乱が広がっていた。
運営するオイシックス・ラ・大地(東京都品川区)の25日の発表によれば、物流センターでのオペレーション見直しなどで、この日に予定していたすべての出荷ができた。「不安定な要素が未だあり、問題の収束をお約束させていただける状態にはない」ものの、出荷完了率、欠品率は大幅に改善したという。