「この手の萌え絵でPRしても」と疑問視する向きもあったが...
そこで、新潟県が打ち出したのが、「遅刻するおむすび少女」というニューヒロインだ。
県が行った企画コンペで、ウィキペディアの項目に着目した大手広告会社のアイデアが採用され、プロジェクトの公式サイトも作られた。動画は、「バレンタインデーの朝に運命の出会いが!?」などのタイトルで第4弾まで予定されており、2月14日まで毎週月曜日に配信される。
第1弾の動画などについては、ネット上では、賛否を含めて様々な意見が書き込まれている。
「なんか、おもしろい!」「やっぱ朝は米でしょ」などと好意的な声も見られた。一方で、「この手の萌え絵でPRしてももう誰も釣られんやろ」「誰が握るんだよ その時間がないからパンなんだよ」「米粉パンじゃあかんの?」などと内容を疑問視する声も出ていた。
ジェンダーなどの観点から「萌え絵」に一部で疑問も出ていることについて、県の食品・流通課は、こう説明した。
「ウィキペディアに『遅刻する食パン少女』の項目があったことを考えまして、今回の名前にしました。第2弾以降の動画には、男性が登場することを含めて様々な企画を考えています」
また、おにぎり作りは大変だとする指摘については、次のように説明した。
「忙しい朝にお米を炊いたりするのは面倒だというのも分かります。パンの便利さはありますが、例えば、塩むすびなら難しくありません。メリットとしては、お腹にしっかり食べた感があり、腹持ちがいいということもあります。県としては、米粉も推進しており、それは別の取り組みとして行っています」
新潟でも「おにぎり」との呼び方が一般的だというが、1月17日の「おむすびの日」にプロジェクト紹介動画を配信したことから、「おむすび」との言い方にしたそうだ。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)