プロ野球・日ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏(50)が2022年1月23日に公開したユーチューブ動画で、日ハム・清宮幸太郎内野手(22)について言及した。
動画は「岩本も経験した【日ハム清宮幸太郎】が今年活躍しないとヤバい理由とは...」とのタイトルで公開され、岩本氏が自身のプロ生活の経験を踏まえ、プロ5年目を迎える清宮にアドバイスを送った。
「頑張れていない5年目の選手だと寂しい思いする」
昨季1軍での試合出場なしに終わった清宮だが、新庄剛志監督(49)の期待は大きく、昨年の秋季キャンプでは新庄監督が打撃向上などを目的とし、清宮にダイエットを促す場面もみられた。清宮はこれに応え約9キロの減量に成功した。
岩本氏は新庄監督のダイエット指令に触れ、「今まで既存のコーチたちはなぜそれを着手しなかったんだろうと」と疑問を呈し、「痩せろ痩せろではなく、反復練習を促すことによって勝手に締まってくると思うんですよ。だから今回新庄ビッグボスが、ちょっと絞った方がいいんじゃないのと、分かりやすく痩せた方がいいんじゃないのと」と指摘した。
また、岩本氏は自身の経験からプロ5年目となる今季が清宮にとって重要なシーズンになるとの見解を示し、その理由について説明した。
「清宮幸太郎といえば今年5年目になる。言うたら12球団同学年の大卒のルーキーたちが鳴り物入りで入ってくるんですよ。即戦力と謳われて。各チーム、新しいモノの大好き。ドラフトでピックアップした選手、チームにどんな風を吹かせてくれるのか、どんなスパイラルを起こしてくれるのかを見るわけでしょ。そちらに目が行っている時になかなか頑張れていない5年目の選手だと寂しい思いするねん」
岩本氏の場合、同学年の大卒ルーキー投手が先に1軍に合流し、オープン戦にも帯同。勝ち星も岩本氏よりも先に挙げたという。
「いいタイミングで新しい環境」
岩本氏は「完全に大学卒業して入団していきなり差を付けられてんねん。自分の4年間、何だったんだろうか。すごい悔しさと負けたくないという気持ちがあって。この4年間で身に付いたものは何だろうかと」と、しみじみ当時を振り返った。
この悔しさをバネに、チームに必要とされる選手になるためこれまで以上に練習に励んだという岩本氏。そして5年目のオフにも一層の練習で鍛え上げ、6年目に大きく飛躍した。5年目は9試合の登板に留まったが、6年目には29試合に登板しプロ初勝利を含む5勝をマークした。
同学年の大卒ルーキーの存在が大きく成長させたという岩本氏は「そういう刺激を目一杯感じる年齢、年数が(清宮に)やってきたんですよ。いいタイミングで新しい環境でしょ。色んなことが変わる中で自分も変わってリデビューしないといけない。ビッグチャンスやんか」とエールを送った。
そして「同学年の村上(宗隆)、ヤクルトの。それに追いつけ追い越せ。あの年齢の左バッターはすごいなと改めて言わせてほしい。出来ると思う。幸ちゃん、期待しているで」と締めくくった。
なお、清宮はソフトバンク・柳田悠岐外野手らと佐賀県内で合同自主トレの最中に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。2月1日からスタートする春季キャンプはファーム組で始動する。