市職員PCに強制広告、起動後15秒表示 ネットで疑問噴出も...高砂市「×で消えるので大丈夫」

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「すぐ×を押す職員も多いが、一瞬目に入るので広告効果ある」

   「職場に広告って発想は少し面白いかも」「役所から受注を引っ張るのに良さそう」と好意的に見る向きはあったものの、厳しい声も多い。「その広告みてる職員の時間って税金だろ?」「職員のパフォーマンス低下にしかならない」「『職員が仕事中に飲食店の広告を見てる』と苦情を入れられそう」といった書き込みが相次いでいる。

   こうした厳しい指摘に対し、高砂市のICT推進課は、取材にこう説明した。

「×や閉じるボタンを押すと広告がすぐに消えますので、業務への影響や支障はありません。広告は毎日出ていますので、職員は、そんなに長い時間は見ていないですね。広告がうざく感じることもなく、大丈夫だと思っています」

   最近は、広告の申し込みが少なくなっており、20年度は3か月分の3つ、21年度は2か月分の2つしかない状況だ。2000円に引き下げてからも、1月の広告1つしかないという。そのような状況で広告効果があるのかについては、こう強調した。

「職員が広告を見ないことで申し込みが減ったわけではありません。確かに、すぐ×を押す職員は多いですが、広告は、一瞬でも目には入ります。興味が沸けば、職員は見ますので、広告の効果はあると思っています。広告を出した地元の飲食店などでは、職員の利用が増えたと言ってくれたところもあります」

   財源確保については、これまでの8年ほどで飲食店、住宅メーカー、マッサージ店など35社から計約113万7000円の収入があったという。

   神戸新聞の記事が出たことで、いくつかの業者から問い合わせがあったといい、今後も職員パソコンの広告は続けるとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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