プロ野球巨人の元選手でヤクルト、西武で監督を務めた球界の大御所、広岡達朗氏(89)が2022年1月20日に公開されたユーチューブチャンネル「石毛宏典TV」に出演し、日ハムの新庄剛志監督(49)について言及した。
「(セ・パ)両方ともビリが優勝するってどういうことや」
動画は西武時代の愛弟子・石毛宏典氏(65)が司会を務め、広岡氏が巨人での現役時代や監督を務めていた当時のエピソードなどを披露した。
広岡氏は昨季のペナントを振り返り、「高津(ヤクルト監督)が優勝したでしょ。(セ・パ)両方ともビリが優勝するってどういうことや。今まで上にいたヤツが堕落しとる証拠」とばっさり切り捨て、こう続けた。
「新庄がパ・リーグで教え方上手で優勝したら今までの指導者みなクビ。新庄は自分でやっていいと思ったことを言っている。こういうことを言ったらマスコミが喜ぶかなとわざと言う」
さらに「あいつはバカじゃない」と評し、「球団が10年契約してくれと冗談で言ったかしらん。でも自分は1年で。1年で勝てると思ってないから1年。中身が良かったら2年(目)契約すると思う。それで良かったら今度は3年目。『(球団が)今度は優勝ですね』。新庄は『そうです』と言うと思う。もし革命を起こして優勝したらえらいことになる」と語った。
「痩せたら力が出ない。あれウソ」
新庄監督は昨年の監督就任会見をはじめとし、秋季キャンプ、ファン感謝祭などで独自のパフォーマンスで話題を振りまいた。秋季キャンプではワゴン車の屋根に上がりバットを持って遠投を指導する姿が注目を集めた。
また、秋季キャンプで新庄監督は清宮幸太郎内野手(22)にダイエットを促し、清宮はこれに応えて約9キロの減量に成功した。
広岡氏は新庄監督の清宮への対応について「太ってるから細くなったらもっといいぞ。あれ本当」との見解を示し、「痩せたら力が出ない。あれウソ。指導者がウソを教えている。新庄であいつが生き返ったら今までの監督、コーチ何している」と持論を展開した。
日ハムは2月1日から沖縄で春季キャンプをスタートさせ、1軍は名護市、ファームは国頭村でそれぞれ始動する。広岡氏は「どういう教え方をするかというのに興味がある」と、新庄監督の手腕に注目している。