「今後行われる検察の捜査には全面的に協力」
同社サイトの採用情報をみると、小山氏が従業員に接する姿勢が書かれている。
「まず最初に。エスコヤマで働くことはたいへんです」。この言葉で書き出し、その理由として、小山氏は、「なぜかと言うと、ここはスタッフが『仕事を覚える』のではなく『人間を磨く』場だと、シェフの私が考えているからです」と説明した。
小山氏は、「人を感動させる『プロの仕事』」を強調し、パティシエには、作り手の個性が求められると強調している。人間としての素養も磨いてもらうとし、「『そんな掃除で満足しとるんか!』『もっと大きな声で話しなさい!』などと、小姑のように注意もします」という。そして、「入社後は、早い時期から具体的な成長を求められるでしょう。なぜなら私は、あなたに濃厚で有意義な修行の時間を与えたいと思っているのですから」などとつづっている。
長時間労働については、「本日の報道について」と題して、1月21日にサイト上で謝罪文を出した。「本件により、お客様や取引先様、従業員の皆様をはじめとする関係者の皆様方に、多大なるご心配やご迷惑をお掛けしたことを、深くお詫び申し上げます」などとしたほか、「弊社代表の小山が書類送検をされたような一部報道がございましたが、小山は送検されておりません」と伝えている。
そのうえで、次のように報告した。
「現在、書類送検の詳細につきましては把握をしておりませんが、今後行われる検察の捜査には全面的に協力して参ります。また、弊社としましては、今回の事態を厳粛に受け止め、労働環境の改善に向けて、今後も全力で取り組んで参る所存でございますので、引き続きご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)