NHK大相撲中継の実況で知られる同局の藤井康生アナウンサー(65)が、2022年1月20日のテレビ放送中、同日が最後の大相撲実況となることを明かした。
大相撲初場所12日目の放送となったこの日は、元横綱の北の富士勝昭氏(79)が解説を務め、藤井アナが実況を担当した。
「(藤井アナに)ずいぶん話を盛ってもらってね」
取組の終盤戦に藤井アナが北の富士氏の入門当時の話題に触れ、北の富士氏が入門するために1957年1月に上京した時の様子を語る中で「その時に藤井さんは生まれたんだな」と話を振った。
57年1月生まれの藤井アナは「そうなんです。北の富士さんが上野駅に降り立った日の朝、ちょうど同じくらいの時刻におそらく岡山の田舎で生まれたわけですが」と返答した。
そして北の富士氏は「どうして、ところで今日が最後なの?」と語りかけ、藤井アナは「NHKの放送としては。大相撲放送としては。本当にお世話になりました」と、この日が最後の大相撲実況となることを明かした。
これまで藤井アナとコンビを組んで解説を務めてきた北の富士氏は「藤井さんのおかげでずいぶん話を盛ってもらってね。(私の)つまらん話を面白くしてくれました」と振り返り、藤井アナは「いえいえ、面白い話をいただきました」と感謝の言葉を口にした。