「新刊が売れる機会を奪わないでほしいという作家の願望」
水野さんは、多くの意見が寄せられたことを受け同日、前述のツイートにリユース業を否定する意図はなく「新刊が売れる機会を奪わないでほしい」という作家としての願望だと説明した。
「詳しく書きたくなかったのですが、言葉足らずで誤解が多いようなので補足させていただきます。『売り時』というのは『リユースでいつ売るのがお得か』です。NHKは『映像化の直前』だと紹介しました。法的に問題ありませんし、事実その通りなのですが、作家の端くれとしては腹が立ちます」
「リユース業を否定しているわけではなく、新刊が売れる機会を奪わないでほしいという作家の願望にすぎません。様々なご意見ありがとうございました。この話題はここまでとします」
ツイッターでは、古本の売買をめぐって議論が続いているようだ。
「中古本が先に出回ったら、新刊の売り上げが減って、出版社はアニメ化などの経費を回収できなくなっちゃう。そうなると映像化のハードルが上がってしまいます。結果、作家も出版社も困りますね」
「気持ちはわかるし作家の応援で新品を買うというのも理解できるけど、中古車とか中古不動産とかとどう違うのか自分は説明できないな」
「同じように図書館や漫画喫茶みたいな所への新刊入荷についても、せめて発売二週間後とかにならんもんですかね」
NHKの朝の番組で小説や漫画の「売り時」なるものを「解説」していて怒りを覚えた。消費者にとってのお得情報かもしれないが、作家と出版社にとっては最悪の利益妨害を推奨していたからだ。
— 水野良@小説ロードス島戦記・誓約の宝冠1発売中! (@ryou_mizuno) January 16, 2022