JR東海、33年ぶりに深津絵里なぜ起用? コロナ禍で伝える「変わらない」価値...広報明かすCMの狙い

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テレワーク時代でも狙うはビジネスパーソン?

   2022年のCMコンセプトはビジネスシーンが舞台になった。本作でもJR東海は人と人が直接会うことの価値をアピールしているが、舞台は88年のCMと大きく異なる。

   「新型コロナウイルス感染症の影響で世の中は一変しました。―「『会いたいのに、会えない』という日々を経験する中で、"会うことの価値"をもう一度見つめ直したい。」―今回のCM キャンペーンはそんな想いから始まりました」として、JR東海東京広報室は企画コンセプトを明かす。

「深津絵里さんを起用した(編注:クリスマス・エクスプレスの)第1作は『会うのが、いちばん。』というキャッチコピーで展開し、多くの反響をいただきました。あれから33 年。時代は変わり技術は進歩を遂げても、人と人の『会いたい』という気持ちはきっと変わりません。新型コロナウイルス感染症に気をつけながら過ごす日々が続きますが、会いたい人に安心して会いに行けるその日に向けて、東海道新幹線はこれからも皆様の『会う』を支え続けてまいります」

   2019年まで輸送人員がうなぎ上りだった東海道新幹線は輸送一辺倒からニューノーマルへの対応も図っている。2021年10月1日から「のぞみ」7号車をビジネス環境に特化した「S Work車両」に設定、専用Wi-Fiを設け、さらにN700S使用列車ではパソコン機器貸出を可能とする。最繁忙期を除いてEX予約・スマートEX専用車としてテレワークできる環境を整えた。22年春以降はN700Sの7号車と8号車の間の喫煙ルームを試験的にビジネスブースに改装し、ミーティング等にも使えるようにする。

   コロナ前の東海道新幹線は約7割がビジネス客で占められていた(ジェイアール東海エージェンシー2018年データ)。テレワークが普及した現在においてもビジネスパーソンはJR東海の主要な顧客だ。

「東海道新幹線はこれまで、多くのビジネスパーソンの皆様にご利用いただいてきました。 今回のCMを通して、東海道新幹線をご利用されるビジネスパーソンの皆様の『会う』を応援していきたいという想いを込めました」

   と同社は話している。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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