人気YouTuberのヒカルさんが2022年1月16日に公開したYouTube動画で、宮迫博之さんと共同でオープンを目指していた「牛宮城」の経営から撤退した本当の理由を明かした。
宮迫さん、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦さん、極楽とんぼの山本圭壱さんによるYouTubeトーク番組「WinWinWiiin」の企画で公開された牛宮城問題の真相に迫る動画に応える形だ。
「お前出てくるんかい、とはなりましたね」
宮迫さんは、15日公開の「最終決戦!黒幕登場」などと題した動画で、牛宮城経営だけでなくYouTube活動などもともにしているというノーブルプロモーション社の代表取締役・若林和人氏の存在を明かした。
「2人で経営している」とのスタンスではあるものの、ノーブルプロモーションの株式については50%を若林氏、45%を宮迫さん、残りの5%を別のメンバーが保有していると語っており、実質的な決定権は若林氏にあることが判明した。
また、宮迫さんがこれまでの動画で「時計の売却が必要」などとして資金難をアピールしていたことについても、誇張であったことがわかった。
この動画に対し、かつての共同経営者でYouTuberのヒカルさんは翌16日、「牛宮城の昨日の動画を見ての率直な本音」と題した動画で不満を吐露した。
宮迫さんの動画で明らかになった情報をめぐり、ヒカルさんのもとに多くの質問が寄せられたとして、それに答える形で説明を行なった。なお、ヒカルさんの牛宮城への出資金はまだ返済されていないため、金銭的な援助は続いたままだという。
「WinWinWiiin」の撮影については事前に聞かされていなかったそうで、
「パート4で若林さんっていう宮迫さんと一緒に(牛宮城の経営を)やってる人が出てくるんですけど、お前出てくるんかい、とはなりましたね。正直言わしてもらうとね」
と呆れ顔で語った。
ヒカルさんは、「牛宮城」共同経営からの撤退を決めた際、若林氏をかばうため口をつぐんだ部分があると振り返った。
「当時僕が撤退した時に、言葉を濁したんですよ僕は。その理由が若林さんにあって。僕は全部(理由を)言いたい。あったこと全部言った方がいいし、ちゃんと責任を取る人が取った方がいいっていう派。嘘はつきたくないっていうスタンスだったんですけど、若林さんは出れないっていう......出せないってことだったんで、言葉を濁したような感じの撤退動画になった」
「ミスの数が多すぎて、内装から何から...」
ヒカルさんは、「ヒカルさんから辞退したんですか?」との質問に答える形で、牛宮城から撤退を決めたのは、若林氏を信用できなかったことが大きな原因だと語った。
若林氏について、飲食業界で成功しており、ヒカルさんが懇意にしている宮迫さんが信頼している相手だったことから準備を一任したが、実際には期待に沿うレベルの品質を提供できておらず、信頼できない相手だと感じたという。
「『牛牛』っていうレベルの高い店を食べ続けてたから、それに匹敵する、それに並ぶ位のクオリティじゃないとダメだって話をしてて。向こう(若林氏)の回答は『牛牛超えてますよ。最高級の肉用意してます』という感じだった」
しかし、「ふたを開いてみたら全然だった」。そうした経験から、ヒカルさんは若林氏を信頼できないと感じるようになったとした。
「あんな杜撰な状況で、『ハイ、ドン』っていう風にお披露目した、その仕事のできなさに対して、僕はちょっと信用がないなっていうか。安心・安全で焼肉を食べられる状況は生めないなっていう風に判断した」
「美味しいものを提供するのは当たり前だと思ってて、その上で長い間トラブルなく運営していくことがすごく大切。その時に、あんな大きなミス。しかもミスの数が多すぎて、内装から何から......」
ヒカルさんは宮迫さんに若林氏と手を切ることを薦めるも、受け入れられなかったことから自身の撤退を決めたという。
「(ヒカルさんは)若林さんを切るべきだっていうスタンス。でもやっぱり、宮迫さんはそれは難しいっていう......絶対的に無理だっていう中で、身を引いた感じ」
「正々堂々言ってくれてたら、撤退する選択をしなくてもよかったのかな」
「若林さんが出てきて、どう感じましたか?」との質問には、動画を全て見ているわけではないと前置きしたうえで、再度若林氏の動画出演に苦言を呈した。
「最初言ったように、お前ホンマ今更出てくんなよっていう。ちょっと本当に思いましたね、これに関しては。(ヒカルが)撤退するタイミングで出てきて、(若林氏が)正々堂々言ってくれてたら、撤退する選択をしなくてもよかったのかなと思ったんで」
「内装のデザイナーはヒカルさんが選んだんですか?」という質問に対しては、「全然そんなことないですね」と否定。
「僕が決めたことって、多分......何もないんじゃないかくらいないですよ。俺が1人で決めたことは何もないんじゃない?牛宮城に関して」
と、ヒカルさんの意見はほとんど通らなかったとした。