元プロサッカー選手でサッカー評論家のセルジオ越後氏(76)が2022年1月16日放送の「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」(テレビ東京)にVTR出演し、J2横浜FCから期限付きでJFL鈴鹿ポイントゲッターズに移籍した「キングカズ」三浦知良(54)について言及した。
「(JFLは)甘くはないですね」
カズは昨季、自らのJ1最年長出場記録を54歳12日に更新するもリーグ戦出場はこの1試合のみで、プレー時間はわずか1分だった。カップ戦の出場も3試合にとどまり、出場機会を求めて新天地に飛び込んだ。
番組ではカズの実兄で鈴鹿の監督兼GMである三浦泰年氏(56)とともにJリーグ入りを目指すカズの特集を組み、セルジオ氏はインタビューに応える形でVTR出演した。
セルジオ氏はカズの移籍の動機について「やっぱり試合に出たいからでしょう」と分析し、「今回、僕は(カズが)三重県に行ってね、かなりランクを落とした。得点する、貢献することを求めて彼らしくチャレンジしようとしてるんじゃないかなと思いますね」と説明した。
セルジオ氏はカズの心意気を評価しつつも、JFLのレベルについて「甘くはないですね」と断言し持論を展開した。
「初得点したら決断が正しかったと証明できる」
「JFLとはいえ、そんな素人のリーグじゃないですから。(カズは)ずっと(得点が)ゼロですからね。せめて初得点したら決断が正しかったっていうことを証明できるから。1点。1点以上取らなかったら評価も厳しくなってくるじゃないかなと思います」
そして、約40年間にわたってカズを見守ってきたというセルジオ氏は「そういう終わりの選手にはしたくないなっていう気持ちは、僕は友達としてありますから」と続けた。
一方でサッカー評論家としてプロの世界の厳しさを解き、現役にこだわるカズにセルジオ氏らしい辛口エールを送った。
セルジオ氏は「カズはサッカーの主でサッカー大好きだから動けなくても現役やりたいと思いますけども。ただね、サッカーは誰でもできるんです。サッカーは遊びです。ただプロの世界はそうじゃないんですね」と諭すように説明し、次のように語った。
「現役は常に結果を出して羽ばたく人の世界」
「あなたも一番よく知ってるし、世界を回ったし、いいことも厳しいこともあったし、まだ現役にこだわるっていうことは素晴らしいことですけども、ただ現役はね、常に結果を出して羽ばたく人の世界です。それ以外の扱いでは僕はカズにはふさわしくないと思っていますから。頑張ってくださいね」
セルジオ氏は21年12月3日に公開したユーチューブ動画で、当時カズが所属していた横浜FCに苦言を呈したことが注目された。
セルジオ氏は「(カズが)CMに出てクラブへお金が落ち、それが財源になって戦力アップする」「お金が入ればいいだけなら、それはちょっと(カズが)利用されているみたい」などと発言した。
横浜FCは12月15日に公式サイトを通じ、セルジオ氏が公開したユーチューブ動画に対して「事実と著しい異なる内容」として抗議。セルジオ氏は同日「【緊急動画公開】今回の騒動について」とのタイトルで動画を公開し、動画の発言について「それは僕の過ちで謝りたいと思います。ほんとに申し訳ないと思っています」と謝罪の意を表していた。