日本マクドナルドが「マックフライポテト」のMサイズとLサイズの販売を一時休止し、Sサイズのみの販売を余儀なくされている問題では、他の大手ハンバーガーチェーンも警戒を強めている。
マックの問題は物流の乱れで輸入が滞っていることが原因だが、他の多くのチェーンも北米から輸入しているという点では事情は同じだからだ。現時点では販売制限の予定はないとしながらも、「今後については状況を注視していく」「予断を許さない状況」などとしている。
マックの品薄の原因は「貨物の滞留や雪の影響による混乱、航路上での悪天候など」
マクドナルドではマックフライポテトの原料として米国、カナダ産のジャガイモを使用し、両国でポテトに最終加工したものを輸入して提供している。21年12月24日から12月30日にかけて、マックフライポテトの販売をSサイズのみに制限。その理由を、
「船便の経由地であるカナダ・バンクーバー港近郊での大規模な水害、およびコロナ禍での世界的な物流網への混乱の影響による輸入遅延」
があったと説明していた。いったんは販売の制限は解消されたが、1月9日から1か月程度販売を制限することを1月7日に発表。その経緯を
「その後も輸入遅延が続いていることに加え、バンクーバーにおける貨物の滞留や雪の影響による混乱、航路上での悪天候など不測の事態が重なり、1月上旬から中旬にかけて予定していた船便の到着にさらなる遅れが生じている状況」
などとしていた。
他の大手チェーンも、ポテトは主に北米から調達している。ロッテリアは米国産のジャガイモを米国で加工しており、モスバーガーは、米国、カナダ、オランダ産のものを米国、カナダで加工。バーガーキングは「アメリカ、オランダ他」が産地のジャガイモを、米国・オランダで加工している。