沖縄県名護市長選(2022年1月23日投開票)に立候補した前同市議の岸本洋平氏(49、無所属新人)のポスターに、米軍関係者への「差別を助長しかねない」表現があったとして、同氏の事務局が謝罪した。
選挙の出発式を告知するポスターに、「米軍コロナから命とくらしを守るニューリーダー誕生へ」との記載があった。
辺野古移転反対「オール沖縄」が支援
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設が争点となる今回の選挙では、現職の渡具知武豊氏(60)を自民・公明が支援。一方、立憲民主、共産など辺野古基地建設に反対する「オール沖縄」勢力が、岸本氏を支援する構図になっている。
岸本氏は15日夕に、翌16日に行われる出発式のポスターをツイッターに投稿。そこには、拳を握る岸本氏の写真とともに、「米軍コロナから命とくらしを守るニューリーダー誕生へ」とのフレーズが記載されていた。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く沖縄。21年12月に米軍基地で発生したクラスターが、感染拡大に影響に与えたことが指摘されている。
ポスターで使われた「米軍コロナ」という表現に対しては、米軍関係者への「ヘイト」を助長するとの批判が集まった。
前述の投稿は15日夜までに削除され、「米軍コロナ」という表現が「米軍由来のコロナ」に訂正されたものが再投稿された。