「デブじゃね?」指摘で9キロ減量 日ハム・清宮幸太郎「驚異の肉体改造」に見た覚悟

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   プロ野球の日本ハム・清宮幸太郎が大減量に成功した。

   さかのぼること2か月前。2021年11月の秋季キャンプで、新庄剛志監督が清宮に声を掛けた。報道によると、新庄監督は「ちょっとデブじゃね?ちょっとやせない?やせた方がモテるよ」と、体重減量を命じていた。

  • 高校時代の清宮幸太郎(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    高校時代の清宮幸太郎(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 新庄監督のインスタグラム(@shinjo.freedom)より
    新庄監督のインスタグラム(@shinjo.freedom)より
  • 高校時代の清宮幸太郎(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 新庄監督のインスタグラム(@shinjo.freedom)より

「変わりたいという思いは本物でしたね」

   これに清宮が「やせてしまったら打球が飛ばなくなるのが怖いです」と胸中を明かすと、「今もそんなに打球飛んでないよ。昔の方がもっと飛んでた。昔の方がスリムじゃなかった?それはキレがあったから。今はちょっとキレがない気がするからやせてみよう」と助言したという。

「あの時は清宮が本気で取り組むか疑問でした。穏やかで選手たちにもかわいがられ、メディアの評判も良いのですが、この世界で成功しようという覚悟がなかなか伝わってこなかった。新庄監督の言葉をどう受け止めるかなと思ったのですが...変わりたいという思いは本物でしたね」(スポーツ紙記者)

   早実で史上最多の高校通算111本塁打をマークし、ドラフトで高校生最多タイの7球団が競合した長距離砲だが完全に伸び悩んでいる。

   昨年はプロ3年目で初の1軍出場なし。イースタンで106試合出場、打率.199、19本塁打、60打点。本塁打王を獲得したが、リーグワーストの113三振と確実性を欠いた。直球に差し込まれ、変化球に泳がされる。変化球が抜けた半速球を捉えているだけでは打率が上がらない。

新庄監督も興奮「柳田君より成績が良くなったりして!」

   新庄監督の「減量指令」で、清宮の野球人生が大きく変わるかもしれない。

   メディア報道によると、ソフトバンク・柳田悠岐と共に行っている自主トレで、103キロから94キロに減量したことを明かした。新庄監督は喜びを隠しきれない。11日に自身のインスタグラムを更新し、

「柳田キャプテン有難う!!見てもわかるようにかなり絞れてるの皆さんわかりますか!?うちの清宮くん!!柳田君より成績が良くなったりして!!」

と綴った。

「2か月で9キロはなかなか落とせないですよ。清宮自身が生まれ変わりたいという思いが伝わってくる。ただ、肉体改造はこれからです。絞ってこれから筋肉をつけて1年間戦い抜く体を仕上げていく。昨年までの清宮は春季キャンプを最後まで完走する体力すらなかった。開幕をどのような状態で迎えているか楽しみですね」(スポーツ紙記者)

   清宮の逆襲は始まったばかりだ。(中町顕吾)

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