「とろみ付き自販機」スルりと全国浸透中 高齢者ニーズ捉え約200台設置

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「人前でむせてしまい恥ずかしい」外出控える患者も

   現在は全国に約200台設置されている調理機だが、前述のSAや百貨店などの集客施設にも設置例がある。アペックスの広報担当者は1月12日、J-CASTニュースの取材に、設置の背景を話す。

「とろみ付き飲料を必要とされる方は外出される際、あらかじめ自宅で調理したとろみ付き飲料や、とろみ材を持ち歩いています。そこには『調理の手間がある』『飲料を持ち運ぶ手間がある』『外出時の飲み物のバリエーションが制限される』『できたての飲料が飲めない』『人前でむせてしまい恥ずかしい』など多くの課題があり、外出を控えるようになる方もいらっしゃることが分かりました」

   飲み込みが不安な人でも、安心して外出してほしい――。そんな思いから、様々な施設で設置を進めた。担当者は「高齢化が進む中、飲み込みが難しい方は決して特別な存在ではありません。誰でもどこでも何歳になっても、好きな飲料を好きな時に楽しめる社会にしていきたいと考えています。公共機関の手すりのような存在になりたいと考えております」と今後の設置拡大に意欲を示した。

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