「北斗の拳」ミュージカルが感じさせた「原作リスペクト」 愛称は「アタタミュ」...その魅力に迫る

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原作者も涙させたミュージカル

   原作者の武論尊さんは舞台のツイッターアカウントで公開されているインタビューで「ああいうアクションものが舞台でどういう風になるのか、歌って踊るわけですからコメディかな?とも最初思ってたんですけど、全く予想を覆されました。ちょっと泣いてしまった自分がいました」と話し、作画の原哲夫さんも「歌が...泣きましたね。上手すぎて」「ダイジェスト感もありましたけど、こんなに全部網羅していただいて...クライマックスの連続で飽きさせないですよね」と感想をコメントしている。

   本作はフランク・ワイルドホーンさんの書き下ろし楽曲により、しっかりミュージカルとしても成り立っている。

「ワイルドホーンさんによる壮大なミュージカルナンバーで人物の感情と物語が表現されるところは聴きごたえがありますし、大貫さんが得意なダンスでの表現力もみどころでした。もちろんメインキャスト以外にも、アンサンブルの俳優の皆さんも歌とダンスで舞台を引き締めています」(五月女さん)

   トキを演じた小野田さんのビジュアルがSNSで原作ファンの目に留まり反響を呼ぶといった出来事もあり、マンガファンからもポジティブな評判になっている。「ホリプロは2015年にも『DEATH NOTE』をミュージカル化していて、日本オリジナルのミュージカルで、日本マンガを世界に広めるという意気込みで舞台化しました。『アタタミュ』も同じ狙いで、22年秋には中国でのツアー公演も予定されています。いざ幕が開くと演劇ファン・マンガファンのどちらも楽しめる舞台になったと思います」(五月女さん)

   東京・大阪・名古屋での公演で約1カ月の公演期間を完走した「アタタミュ」こと「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」。マンガ舞台化の歴史にしっかり名を連ね、観客と原作ファンに記憶されたようだ。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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