「佐々岡監督の手腕が問われます」
打線を見ると、天才的なセンスに定評がある西川龍馬、若手も昨季打率.315をマークした坂倉将吾、正遊撃手の座をつかんだ小園海斗、クリーンアップ候補の林晃汰、リードオフマンとしてシーズン終盤に躍動した宇草孔基と才能豊かな選手が多い。
投手陣も大瀬良、九里、森下に加えて、床田寛樹、玉村昇悟など球に力のある若手左腕もいる。守護神は1年目の昨季新人で37セーブ、防御率0.86と大活躍した栗林良吏。これだけのタレントを擁しながら、3年連続Bクラスに低迷したのが不思議に感じる。
スポーツ紙デスクは来季のキーマンに、「佐々岡監督」を挙げる。
「小園、宇草はもっと早く使っても良いぐらいだった。ベテランを使い続けて新旧交代が遅れた感があります。戦力は確かに他球団に見劣りしないですが、勝負弱い。接戦で首をかしげる采配も少なくありませんでした。佐々岡監督は就任3年目で色々学んだでしょう。昨年のヤクルトで高津臣吾監督の采配が光ったように、混戦を抜け出すためにカギを握るのはベンチワークです。佐々岡監督の手腕が問われます」
球団史上初のリーグ3連覇を達成した16~18年の黄金時代を再び築けるか。
(中町顕吾)