コロナ感染「自己申告」で共通テスト免除の可能性 不正対策は?大学への要請、文科省に詳細を聞く

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「大学は、後で診断書を求めるなど適切に対応すると思う」

   それでは、共通テストを意図的に受けない不正をどう防ぐのだろうか。

   文科省の大学入試室は1月14日、J-CASTニュースの取材に対し、感染したときも、診断書がなければ他に証明するものがないため自己申告になるとしたうえで、次のように説明した。

「申告は、受験生次第ですので、不正を防ぎようがないところもありますが、各大学の運用になりますので、診断書を後で提出してもらうこともあると思います。いつどこで陽性が出たのか、話を聞く場合もあるかもしれません。大学は、様々な形で確認を取ると思いますので、診断書がないときも適切に対応すると考えています」

   受験生が濃厚接触者になったときについては、こう話す。

「こちらも受験生次第ですが、保健所から証明が出るものではありませんので、確認を取ることは要しません。ただ、各大学の運用で、保健所に電話をかけて受験生に連絡したのか確認するところもあるかもしれません」

   1月29、30日の追試験も受けられず、共通テストを免除される受験生の数がどのくらいになるのかは、まったく分からないとした。各大学も準備に追われており、コロナ感染などで15、16日のテストを受けられない受験生がいるかの情報もまだ把握していないとしている。

   なお、追試も含めて共通テストを受けなかった場合、各大学がテストを受けた受験生と比較して厳格に判定するとした点については、「大学の判断によっては、個別試験の合格ラインを高くしたり、調査書を重視したりすることもありえます」と話している。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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