コロナ感染者「ワクチン接種不明」なぜ多い? 都に聞く

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   東京都は2022年1月12日、同日の新型コロナウイルスの感染確認が2198人だったと発表した。SNS上では、併せて発表される「ワクチン接種状況」に注目が集まっている。

   東京都福祉保健局は毎日、「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について」と題したレポートを公表している。発生した患者数や病床使用率といったデータが記載されており、「ワクチン接種状況」という欄もある。「2回接種」「1回接種」「接種なし」「不明」といった項目が並んでいるが、不明数の多さを疑問に思う人が少なくないようだ。

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600人以上が不明

   12日のレポートを見ると、「患者の発生状況」の「総数」の欄は2198人。「ワクチン接種状況」は、「2回接種1071人」「1回接種26人」「接種なし474人」との表記に並んで、「不明627人」とあり、新規感染者のうち約28.5%が「不明」に分類されている。

   前日の報告では、「総数」は962人、「不明」は295人となっており、実に約30%を占める。発表をさかのぼっていくと、1月6日以降、毎日百人単位で「不明」が発生していることが分かる。ネット上では「どういうこと?」「不明な人が多すぎる理由を知りたい」といった声が少なくない。

   福祉保健局は13日、J-CASTニュースの取材に、「不明」欄の意味について

「患者数などのデータは各医療機関からの報告に基づいてまとめていますが、それにはワクチン接種の有無についての記載がないものもあります。よって、実際には受けている方が不明に分類されている可能性はあります」

と説明した。医療機関は、感染者のワクチン接種状況について報告する義務はないという。

「(毎日の発表の時点で)分かる範囲で、お知らせ出来る範囲のものを速報値でお知らせしております」「(発生届の受け取り後に)保健所が対応する中で確認することはあるかと思います」(担当者)

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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