京浜急行電鉄の京急川崎駅(川崎市)に設置されている、「パタパタ式」の発車案内装置が、2022年1月下旬〜2月中旬にかけて順次LED式装置に置き換えられる。
最近まで京急線の主要駅に設置され「京急名物」として親しまれていたが、京急川崎駅のものが最後になっていた。12日昼に京急が発表し、鉄道ファンから「マジか」「寂しくなる」と惜しむ声が広がっている。
「ついに廃止か」「好きだったのに」
装置は京急川崎駅の4〜5番線ホームと6〜7番線ホームに設置されている。列車が駅を出ると、パタパタと音を立てて行き先や種別表示が変わる仕組みだ。J-CASTニュースが1月12日、京急の広報担当者に取材すると、装置は1986年に導入され、01年に更新されたものだという。
かつては全国の鉄道会社で使用され、京急では最大時で10駅に設置されていた。電光掲示板への置き換えが進む中、京急では2010年代以降も横浜駅や横須賀中央駅などの主要駅に残存。鉄道ファンに親しまれていた。しかし、近年は撤去が進み、22年1月現在で京急川崎駅のものが最後になっていた。
広報担当者は撤去理由について「LED表示式装置への置き換えのため」と説明する。装置の撤去を受け、装置を模した記念乗車券や記念グッズ、夜間に装置を見学できるツアーなどを販売する。
ツイッター上の鉄道ファンからは「嘘やろ...」「マジか」「ついに廃止か」「好きだったのに」「寂しくなるな」と惜しむ声が聞かれている。