YouTuberのヒカルさんが2022年1月9日、「赤い羽根共同募金」への寄付の功績によって紺綬褒章を受章したと明かした。ネット上ではファンらから祝福の声が相次いでいる。
動画によると受章は、現代美術家・村上隆氏とのコラボ事業で制作販売したTシャツの売り上げ2172万円を寄付したことによるという。
「人生で初めての表彰状が天皇陛下からでした」
ヒカルさんは9日、「天皇陛下から紺綬褒章を賜りました」と題したYouTube動画を公開した。
内容は、20年12月にYouTube動画でも報告していた「赤い羽根共同募金」への寄付活動についての褒章を受け取るというもの。
ヒカルさんは「人生で初めての表彰状が天皇陛下からでした」と驚きを表す。
自身の半生を「学校生活でね、一度も(賞を)貰ったことない」「一切お立ち台に上がらなかった男」と振り返り、「最高に光栄なことなんで本当に嬉しく思います」と喜んでいた。また稀有な機会だとして、
「ちょっと実感は湧かないですけどね。村上さんの力がでかかったのかなっていうのは正直思いますね。これ1人だったらこうはなってなかったんじゃないかなみたいな」
と感謝を表す。ヒカルさんは、
「地道な活動がね、ひとつ認められたりとかするのが嬉しいなっていう風に思いますね」
とも話していた。
「自分のことを本当の善人だと思わない」
紺綬褒章は、公益のために私財を寄附した者(個人500万円以上、団体1000万円以上)が対象とされ、春秋褒章とは別に事績の発生にあわせて毎月授与が行われる。対象となる寄付先は国、賞勲局が認定した公益団体などとされている。
表彰状の受章名にはヒカルさんが運営する「シュプラス」(東京都渋谷区)の名前が記されていた。表彰状を贈呈する際、北海道共同募金会次長は審査について「例えば経営的に問題がないとか、個人だったら犯罪歴まで全部...」「かなり審査は厳しいです」と説明。
ヒカルさんは「今まで色々言われてきましたけど、僕が犯罪歴ないのこれでようやく認めてもらえるんちゃう。アンチの皆さん」と訴えていた。
寄付活動を継続する意気込みをみせる一方で、自身には支援を求めるメッセージの数々が寄せられているとしながら「全部見て見ぬふりしてる」として、「自分のことを本当の善人だと思わない」ともこぼす。
続けて「自分が動く時はやっぱり何かメリットを感じた時」だとして、寄付活動については「偽善とか売名だっていう風に言うようにしてます」と持論を述べた。そのうえで「結果が大事」とも強調する。
動画のコメント欄には「おめでとうございます!!」「これからもヒカルさんを応援したいと思いました」などと祝福するような声が寄せられている。