「ここをあっさりクリアするとフェザー級も見えてくる」
金平会長はバンタム級とスーパーバンタム級の間に大きな壁があると指摘する。
体重でみると53.52キロのバンタム級に比べてスーパーバンタム級は約1.8キロ重い55.34キロだが、金平会長は「スーパーバンタム級から急に体が大きくなるというイメージがあります」とし、次のように解説した。
「相手の力感、重さ、体の力。スピードがなくても重く感じることが出てくるかもしれない。階級を上げるにつれその傾向が強まってくるでしょう。ライトフライ級(48.97キロ)からプロキャリアをスタートさせた井上選手は、バンタム級では決して大きな方ではありません。スーパーバンタム級ではなおさらです。井上選手のパンチ力は十分に通じると思いますが、バンタム級に比べて耐久性に優れる選手をどう攻略するか。色々な面で工夫が必要になってくるでしょう。ただ、ここをあっさりクリアするとフェザー級(57.15キロ)も見えてくると思います」
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