井上尚弥が迎える「ボクシング人生のターニングポイント」 4団体統一の行方は?識者に聞く2022年の展望

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Sバンタム級のライバルは

   金平会長はスーパーバンタム級に挑む22年は、井上のボクシング人生の「ターニングポイント」になると指摘する。

   現在、世界の主要4団体で2人の王者がスーパーバンタム級の世界王座に君臨している。WBA、IBFはムロジョン・アフマダリエフ(27)=ウズベキスタン=、WBC、WBOはステファン・フルトン(27)=米国=がベルトを巻いている。

   16年リオデジャネイロ五輪バンタム級銅メダリストのアフマダリエフは、プロ8戦目の20年1月にダニエル・ローマン(米国)を判定で破りWBA、IBF王座を獲得。21年4月にはIBF同級暫定王者・岩佐亮佑(セレス)を5回TKOで破り初防衛に成功している。プロキャリアは10勝全勝(7KO)で、馬力のあるサウスポーの強打者だ。

   一方のフルトンは21年1月にWBO同級王座を獲得し、11月にWBC同級王者ブランドン・フィゲロア(米国)と王座統一戦を行い判定勝利で2団体統一王者となった。戦績は20戦全勝(8KO)で、米国の権威ある専門誌「リング誌」の同級ランキングでは、アフマダリエフを抑えて1位にランクされている。

   井上がスーパーバンタム級に上げるまでにアフマダリエフ、フルトンが王者として君臨しているかどうかは分からないが、世界王座を狙う過程で対戦する可能性は大いにあるあろう。これまで転級するたびにさらなる進化を遂げてきた井上だが、4階級制覇はすんなりといくのだろうか。

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