格闘家で人気ユーチューバーの朝倉未来(29)と格闘家HIROYA(30)が、それぞれのユーチューブチャンネルで公開した動画で、2021年大みそかに開催された格闘技イベント「RIZIN.33」での「八百長騒動」について言及した。
朝倉「八百長はもちろんRIZINにはない」
「RIZIN.33」で総合格闘家の久保優太(34)とユーチューバーのシバター(36)が対戦。試合はシバターが1ラウンド2分16秒に飛びつき腕ひしぎ逆十字固めを決めて1本勝ちを収めたが、試合後に両者の間で交わされたとみられるLINEのやりとりがインターネットに流出し波紋を広げている。
LINEのやりとりは試合前に行われたとみられ、試合における「約束事」が明記されていたとされる。SNSでは「八百長」を疑うファンのコメントが寄せられ、選手、関係者らを巻き込んでの騒動に発展している。
朝倉は22年1月6日に公開した動画の中で、今回の騒動の経緯を説明し、「言ってしまえば久保選手は詐欺にあった感覚だと思うので、たぶんいてもたってもいられず裏事情をSNSで全部話してしまった」と推測し、RIZINの試合において八百長がないことを訴えた。
「全体的にみて思ったことは八百長みたいな話はRIZIN史上初めて起こったことです。この八百長みたいな事が起こったからといって他の試合が八百長だと言っている人は見る目がないなと。普通に試合を見たらわかるでしょというレベルの話。八百長するメリットがないRIZINの選手に。海外の何百億とかかけられた試合ならありえるけど、負けたら終わりなんで選手は。八百長はもちろんRIZINにはない」
朝倉「こんな形になってしまったので責任感を感じています」
そして騒動の渦中にいるシバターに関しては「今回の全ての出来事を見て思ったことはシバターの作戦勝ちかなと。勝負の世界においては思いました。その行為は本当にクズであってはいけないことですが、シバターはもともとクズなのでそれを売りにしている人なので」とばっさり切り捨て、「本当にクズだけどそこを見抜けなかった久保選手も悪い。久保選手も受けてしまったというのは良くない。仮に僕だったら受けていない」との見解を示した。
また、イベントを主催したRIZINに対して、久保とシバターにしっかりとした措置を取るよう求めた上で、自身が両選手をRIZINに推薦したことに責任を感じていることを明かし謝罪の念を表した。
「久保選手もシバターも僕が推薦した選手なので、そこはちょっとこんな形になってしまったので責任感を感じています。2人とも格闘技を盛り上げくれる存在だと思って推薦したんですけど今回このような形になってしまったので本当に申し訳なく思ってます」
一方、試合当日にシバターのセコンドを務めたHIROYAは6日の動画で、「今回の件に関して僕は全く知りませんでした。今回シバターさんのセコンドを年末にお願いされてやらせてもらうことになったんですが、その時ももちろん知りませんし試合当日、試合を終えても知りませんでした」と説明した。
HIROYA「久保選手、その節はすいませんでした」
HIROYAは20年大みそかに開催された「RIZIN.26」でシバターと対戦しており、2ラウンドに腕ひしぎ十字固めで1本負けを喫した。今回の騒動の余波で一昨年のシバター戦においても「八百長」を疑われたという。
「今回のことに関連して一昨年の大みそかにシバターさんと対戦していますが、その時も『八百長だったんじゃないの』とか、そういったコメントもいただきましたが、それは心に誓って絶対にないということを言わせてもらいます」
さらに当初「RIZIN.33」で久保と対戦する予定だったが、自身のケガのためにキャンセルしたことを明かし、これが今回の騒動のひとつの要因になったとして謝罪した。
「実際、僕が久保選手との試合が決まっていて僕がケガをしてしまって欠場になって久保選手とシバターさんが試合をするということになって。なので根本の原因というか、僕がそもそもケガをして棄権をしなければこんなことも起きてなかったので、ひとつは僕にも原因があるのかなと思います。久保選手、その節はすいませんでした」
また、今回の騒動に関して格闘家としての持論を展開。「格闘技、総合格闘技、キックボクシングもそうですが、こういうことが実際に起きているのかなというふうに考えた方もいると思ますが、実際に絶対にないです」と言葉に力を込めた。