なぜ「解体ショー」を実施するのか
それではなぜ、武蔵野文化事業団は「オルガン解体ショー」を企画したのだろうか。担当者は、狙いについてこう話す。
「武蔵野市民文化会館には、パイプオルガンが設置されており、1988年からは4年に1回『武蔵野市国際オルガンコンクール』を開催しております。ホール改修工事によって間が空いてしまったものの、23年の開催を目指しているところです。
こうした背景から、一般的にはなじみの薄いオルガンを、まずは小規模なコンサートなどを通じて広めていく取り組みの1つとして、こうしたイベントを開催しております」
武蔵野市民文化会館のパイプオルガンは、デンマークのマルクーセン&ソン社製で、1984年10月に小ホールの舞台正面に備えられた。都内の公立ホールでは、最初に設置されたものになる。
「今回のチラシを見て実際に足を運んでもらい、イベントを通じてオルガンに興味を持っていただけますと幸いです」(武蔵野文化事業団の担当者)