立民、ネットメディア「Choose Life Project」への支援認める 番組への関与は否定

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   国会議員や有識者らが議論するインターネット番組を配信する「Choose Life Project(CLP)」が、立憲民主党から番組制作費の名目で計1000万円以上の資金提供を受け、その事実を伏せていたとして、ジャーナリストの津田大介さんをはじめとする番組出演者たちが抗議声明を出した。

   立民は2022年1月6日、J-CASTニュースの取材に、前幹事長の福山哲郎氏名義で「フェイクニュースに対抗するメディアの理念に共感したため、広告代理店と制作会社を通じて番組制作を支援した」などと答えた。

  • 前幹事長の福山哲郎氏
    前幹事長の福山哲郎氏
  • 前幹事長の福山哲郎氏

「報道倫理に反する」出演者から抗議

   CLPは報道番組やドキュメンタリー番組を制作する有志が始めた映像制作グループで、政治や社会問題をテーマとしたインターネット報道番組を配信している。自由で公正な社会のために公共のメディアを目指すとしていた。

   津田さんら出演者5人は5日、「Choose Life Projectのあり方に対する抗議」という声明を発表した。抗議文では、CLPが2020年春から約半年にわたり、大手広告会社や制作会社をはさむ形で立民から計1000万円以上の資金提供を受けていたことが独自調査で判明したとする。そのうえで「特定政党から番組制作に関する資金提供を受けていたことは、報道倫理に反する」などと糾弾した。

   これを受けてCLPは5日、ツイッターで「不信感等を与えてしまう形となり大変申し訳なく思っております。経緯について、どういった形で報告できるか検討を続けており、あす6日中にはお伝えできるよう整理しております」と述べた。

福山氏の回答は...

   資金提供を行ったとされる立民に対し、J-CASTニュースは5日、(1)資金提供は事実か(2)なぜ支援したのか(3)関係を伏せるよう働きかけたのか(4)今後の対応などについて取材を申し込んだ。

   立民は翌6日、報道各社に向け、福山哲郎氏名義のコメントを送付した。これによれば、「フェイクニュースに対抗するメディアの理念に共感したため、広告代理店と制作会社を通じて番組制作を支援した」という。

   支援は「自立できるまでの期間」とし、先方から支援の必要がなくなったという申し出を受けたことから、終了したという。そのうえで、番組内容などについての関与は否定した。

   党の報道担当者は、今後CLPに関しては、福山哲郎事務所に問い合わせるように呼び掛けている。

福山哲郎氏のコメント全文

「・Choose Life Projectという、フェイクニュースに対抗するメディアの理念に共感したため、広告代理店と制作会社を通じて番組制作を支援した。
・自立できるまでの期間だけ番組制作を支援することとし、その後自立でき支援の必要がなくなったとして先方から申し出を受け、支援は終了した。
・なお、理念に共感して、自立までの間の番組制作一般を支援したもので、番組内容などについて関与したものでない」
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