北朝鮮「極超音速」弾道ミサイルの正体 3か月で大幅改良、脅威高まる

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液体燃料を事前に容器に詰める「アンプル化」で準備時間を短縮

 

   それ以外にも、「火星8」では

「初めて取り入れたアンプル化されたミサイル燃料系統とエンジンの安定性を実証した」

と主張したのに対して、今回は

「冬季の気候条件の下での燃料アンプル化系統に対する信頼性も検証した」

としている。「アンプル化」は、液体燃料を事前に容器に詰め、発射するたびに容器をミサイルにはめ込む方式を指すとみられる。この場合、従来の液体燃料を直接ミサイルに注入する方式に比べて、発射までの準備時間を短縮することができる。

   さらに、今回の報道では、

「分離した極超音速滑空飛行戦闘部に新しく導入された側面機動技術の遂行能力を評価した」
「初期発射方位角から目標方位角へ120キロメートルを側面機動して700キロメートルに設定された標的に誤差なく命中した」

といった具合に、水平方向に移動することを指す「側面機動」という単語も登場。操縦性も向上したとみられる。

   国営メディアが配信した「火星8」と今回のミサイルの写真を見比べると、弾頭部分や翼の部分の形が若干異なっており、極超音速ミサイルの中でも新型が開発された可能性がある。

   松野博一官房長官は1月6日午前の記者会見で、

「これまで北朝鮮により発射されたことのない、新型弾道ミサイルであると考えている」

としている。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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