ピンチの鉄道、レトロゲームが救世主に? JRと「オホーツクに消ゆ」ユニークコラボにかかる期待

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復刻マークで鉄道ファンも来るか

   2年目の22年冬には釧網本線の流氷物語号で引き続きコラボが続くのに加えて、札幌と網走を結ぶ石北本線の特急「オホーツク」でヘッドマークがゲームリリース当時のデザインに復刻される。「オホーツク(OKHOTSK)」の「OK」のデザインから、1992年まで使われたオホーツク海の流氷を描いたヘッドマークになる。

「当時の『オホーツク』の列車はゲームの画面に登場しますし、『オホーツク』のヘッドマークもゲームのタイトルバックに似ているんです。札幌から網走への都市間輸送を担う列車ですから、JRとしても列車で網走に来ていただき、テコ入れをしたいとなって、まだ残っている当時の車両でのリバイバルにつながりました」(石黒さん)

   また本コラボとは別にJR北海道の「いまこそ輝け!北のキハ183系」キャンペーンによりオホーツク運用に就くキハ183系車両のうち2両が登場時の塗装に戻される。キハ183系はJR北海道最古の特急型で、乗車できるのは石北本線の特急「オホーツク」「大雪」のみで、鉄道ファンをも惹きつけそうな企画が2つ重なった。ヘッドマーク復刻は21年1月29日から始まる。

   釧網本線・石北本線ともにJR北海道からは「単独維持が困難な線区」に指定され、沿線自治体による補助や活性化策がなされている。コロナの影響で「釧網線では外国人客がいなくなり6~7割ほど乗客が減少しました」(石黒さん)というピンチだが、レトロゲームとのコラボで打開を狙う。

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