カメラ、自然への思いがつないだ「奇跡」 動物写真家・岩合光昭を支えたキヤノンの決断

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キヤノン「制作に携わることができたことを誇りに思います」

    キヤノンMJは、事業を通じた社会課題の解決を目指し、様々な環境保全活動に取り組んでいるという。WWFカレンダーの企画・制作に協賛した理由もその一環だと述べる。

「趣味性の強い写真やカメラにおいても、『事業を通じた社会課題の解決』につながる取り組みは出来ないかと模索していました。
かねてからWWFと岩合さんによるカレンダー制作の想いに強く共感していたこともあって、ご協力をさせていただくに至りました」(キヤノンMJ)

   カレンダー制作のスケジュールは厳しく、多岐にわたる部門がかかわったが、社内での反対意見は一切なかったという。キヤノンMJはカレンダーの制作をこう振り返える。

「今回、写真のセレクトに非常に悩みました。岩合さんの写真には虎の荒々しさ、かっこよさ、愛らしさなど様々なバリエーションがあり制作の中で非常に時間がかかってしまいましたが、多くの方が楽しめる内容になったのではないかと思っております。また、岩合さんのツイートにより、多くのお客様がWWFカレンダーを心待ちにしていたということが改めて分かり、制作に携わることができたことを誇りに思います」(キヤノンMJ)

   こだわりは、岩合さんの写真が放つ迫力や繊細なトラの毛並み、森の中の光の微妙な陰影まで伝わるような紙質やプリントだという。こうして完成したカレンダーは社内でも好評で、カレンダーを購入した社員や、これをきっかけに岩合さんのファンになった社員もいたそうだ。

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