2022年の箱根駅伝では、新型コロナウイルス感染防止のため主催者が沿道での応援自粛を呼びかけているが、走路の沿道には選手の姿を見ようと大勢の人が詰めかけ、マナーの悪さを指摘する声が出ている。
一方、人出の多かった初詣などと比較して、自粛要請に不満を漏らす向きもあり、運営のあり方をめぐって様々な意見が出ている。
ほとんどがマスク姿だったが...
あまりにも密集しているため、人の間からスマホのカメラを向ける人がいたり、タオルのようなものを振って、大声で選手らに声援を送ったり...。ほとんどがマスク姿だったが、沿道の様子は自粛とは言い難いものだ。
2022年もスタートした箱根駅伝は、初日の1月2日、1区で15年ぶりの区間新が出たほか、前回優勝した駒大を優勝候補の青学大が3区で抜き返すなど、早くも盛り上がっている。往路は、青学大が2年ぶり5回目の優勝を果たした。
主催者の関東学生陸上競技連盟は、新型コロナウイルス感染防止のため、駅伝公式サイトなどで、沿道での応援は控えて、テレビなどで観戦するよう呼びかけている。「応援したいから、応援に行かない」がキャッチフレーズだ。それは、選手の家族や大学関係者も同じになる。
ところが、東京・大手町のスタート地点近くから、たくさんの人が沿道に繰り出している。テレビでも、その様子が映し出され、中には、選手に合わせて沿道を並走する人の姿も話題になった。
「声出している人もいる」
コロナ禍の中で行われた21年1月2・3日の箱根駅伝では、沿道で応援した人たちは、例年の2割以下だったものの、約18万人いたと報道されている。
ツイッター上などでは、22年の今回は、それを上回るのではとの指摘も出ている。マナーの悪さに疑問や批判も相次いでおり、「なんであんなに人がいるのか...」「声出している人もいる」「みんなルールを守ってTVで応援しようよ」といった苦言が出ていた。
一方、初詣などの人出と比較して、自粛要請に不満を漏らす声も上がっている。「屋外で自粛と言われてもねぇ」「他のスポーツ大会では競技場に普通に観客を入れている」「マスク着用で大声を出さない、一定の距離を保てば別に沿道応援はいい」との意見があった。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)