「今年の大みそかは、笑っていいらしい」――。そんなナレーションと共に始まった2021年12月31日の生放送番組「笑って年越したい! 笑う大晦日」(日本テレビ系)に、視聴者から「グダグダぶり」を指摘する声が上がっている。
同番組は、20年の大みそかまで放送されていた「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」の「笑ってはいけないシリーズ」の後継番組として期待が集まっていた。
「もう始まってんの? 始まってますよ!」
オープニングのMC紹介とドローン演出後のCMが明けると、画面はメインスタジオに切り替わった。
すると、MCを務めるナインティナインの岡村隆史さん(51)、バナナマンの設楽統さん(48)、千鳥の大悟さん(41)が席につく姿が映し出された。「お願いしまーす!」と観客に挨拶する設楽さんだったが、
「あっ? あっ? もう始まってんの? 始まってますよ! 岡村さん!」
と、すでにカメラが回っていることに気付いた設楽さんが呼び掛けると、岡村さんは「はっ! さあ、盛り上がってまいりました!」と、慌てて進行を始めた。
しかも、この時、MCたちのアシスタントを務める俳優の高畑充希さん(30)はまだメインスタジオ内におらず、岡村さんは「高畑さん、ちょっと急いでください」と、舞台袖にいた高畑さんに呼び掛け。ほどなくして高畑さんが席につくと、番組は何とか本格的に稼働を始めたのだった。
冒頭から進行が乱れてしまったことについては「笑う大晦日、ちょっとグダグダじゃない?」「これを生放送で6時間もやるの?ちょっとグダグダすぎて見ていられない」といったツイートが噴出。なお、CM明けなどに進行が乱れるといったシーンはその後も散見されたからか、「中継先との連携やライブ放送の上手く行ってないグダグダ感が伝わって安心して観てられんかったな」といった声も上がるなどした。
控えのMCが酒を飲み始めた!
番組ではMCが計9人、そして、高畑さんも含めると計10人が進行を務めていたが、全員がメインスタジオに同時に入るわけではなく、メインスタジオにいないMCは「楽屋」と呼ばれるサブスタジオで待機するという体制だった。
しかし、そのサブスタジオの雰囲気にも、グダグダぶりを感じる視聴者が出ていた。
サブスタジオでは掘り込み式の席に控えのMCがついていたが、その机の上には豪華な料理がいくつも。さらに、ビールやサワーといった酒も完備されており、「楽屋」というよりは「宴会会場」といったところだった。
となれば、酒が進まないわけはなく、番組序盤で控えに回っていたナインティナインの矢部浩之さん(50)、バナナマンの日村勇紀さん(49)、千鳥のノブさん(42)は、サブスタジオにいる時点で、すでに、ある程度「出来上がった」状態になってしまっていた。
このため、メインスタジオの大悟さんからは「誰か1人ぐらいしっかりしとかないと!」といった指摘が飛ぶなどしたほか、視聴者からは「芸人が酒飲みながら内輪で盛り上がってるの観させられてもね」といった声も上がるなどしていた。
6時間にわたって奮戦した高畑さん
また、9人のMCが3人ずつメインスタジオに交代で入る中、番組開始から最後まで高畑さんは終始メインスタジオで進行係を務めていた。その姿には「お風呂入って、またテレビ見たら高畑充希ちゃんが頑張ってた。6時間ずっと!?」と称賛の声も上っていた。
そのほか、「高畑充希ほんまに可哀想やったなぁ みんなは交代で裏に入って飯食って酒まで飲んでるのに、一人表に出っぱなし...」と、交代で進行に参加するお笑い芸人のMCたちとの差を指摘するツイートもあったほどだ。
ただ、放送されていたコンテンツを見ると、あばれる君(35)が厄払いとして行った「人間大回転花火」や、俳優の芳根京子さん(24)が出演した学園ものコメディードラマ「私立なりきり学園」、さらには、終盤には岡村さんが東京の日本テレビからヘリコプターで静岡県内の中継先に到着してスタント車両ごと落とし穴に落ちるなど、力の入った番組構成も見られた。このため、
「今年はガキ使無いから、年越し見るものないなーって思ってたけど、笑う大晦日がちゃんと面白いので満足している」
と、番組に満足したとする声も上がっている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)