上空4900メートルから見た「初日の出」 年に1度の絶景フライトを乗客堪能

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   航空各社は元旦にあたる2022年1月1日朝、機上から初日の出や初富士を拝める「初日の出フライト」を運航した。先着順で売り出されていた頃には、人気の窓側席は発売直後に売り切れた人気企画だ。

   日本航空(JAL)は21年元旦のフライトから抽選に切り替え、22年のフライトの倍率は成田発着で約2.2倍、羽田発着で約5倍だった。J-CASTニュース記者が搭乗したJALの成田発着のフライトは、新年(令和4年1月1日)にちなんだJL4011便。乗員・乗客172人が約2時間のフライトを楽しんだ。

  • 館山沖上空1万6000フィート(約4900メートル)から見る初日の出。地上よりも若干早い「ご来光」だ
    館山沖上空1万6000フィート(約4900メートル)から見る初日の出。地上よりも若干早い「ご来光」だ
  • 初日の出フライトは、雪化粧した富士山の南方を高度2万フィート(約6100メートル)で通過した
    初日の出フライトは、雪化粧した富士山の南方を高度2万フィート(約6100メートル)で通過した
  • 客室乗務員(CA)9人は、全員が22年の干支(えと)の寅(とら)年生まれ。そのうち3人は歴代制服に身を包んだ。手前から5代目、3代目、7代目
    客室乗務員(CA)9人は、全員が22年の干支(えと)の寅(とら)年生まれ。そのうち3人は歴代制服に身を包んだ。手前から5代目、3代目、7代目
  • 館山沖上空1万6000フィート(約4900メートル)から見る初日の出。地上よりも若干早い「ご来光」だ
  • 初日の出フライトは、雪化粧した富士山の南方を高度2万フィート(約6100メートル)で通過した
  • 客室乗務員(CA)9人は、全員が22年の干支(えと)の寅(とら)年生まれ。そのうち3人は歴代制服に身を包んだ。手前から5代目、3代目、7代目

CAは全員が寅(とら)年生まれ、歴代の制服姿でサービス

   乗客は4時20分頃から徐々に集合。搭乗ゲートでは、17年の「ゆるキャラグランプリ」ご当地部門で初のグランプリに輝いた成田市の「うなりくん」が出迎えた。清水新一郎副社長によるあいさつに続いて、飛行機は6時過ぎに成田空港を離陸。6時20分頃から館山沖上空1万6000フィート(約4900メートル)で旋回しながら初日の出を待った。

   山頂や離島を除くと、日本で最も早く初日の出が見られる場所は千葉県銚子市の犬吠埼で、1月1日の日の出は6時46分だ。東方の雲海から太陽が顔をのぞかせたのは6時34分頃。地上よりも若干早い初日の出を楽しんだ。機内に赤い光が差し込むと、乗客は身を乗り出すようにして次々にスマートフォンで初日の出を写真に収めていた。

   その後フライトは西方に移動し、雪化粧した富士山の南方を高度2万フィート(約6100メートル)で通過。牧之原市付近で引き返し、三宅島上空を通過して8時頃に成田空港に戻った。

   客室乗務員(CA)9人は、全員が22年の干支(えと)の寅(とら)年生まれ。そのうち3人は歴代制服(3代目=1960~67年、5代目=70~77年、7代目=88~96年)に身を包んで飲み物を提供するなどした。フライトには国際線仕様のボーイング767-300ER型機が使用された。21年末には成田とマニラ、ホノルルなどを往復していた飛行機だ。コロナ禍で往来が国境を越えた往来が制限される中、つかの間の海外旅行気分も楽しんだ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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