「何べん、この事で泣いてるか分からない」
事件が発生しておよそ2年が経とうとしている。
いまだに展示場には細かなガラスが残る。喜多さんによると、男性らが現場の修復のため訪れたことはないという。
損壊した正面ガラスなど大まかな外観修理は済んでいるものの、工務店の厚意で支払いは保留しているとする。故障した自動ドアに至っては費用が捻出できず、手動で開閉している状態だ。
修繕費用をめぐる調停の解決および、修復が完了しないことには美術館の再開は難しいとする。喜多さんは「本当に困っているんです」とこぼす。
21日には6回目の調停が不成立に終わった。来年春に再調停を控えている。業務妨害罪として告訴するかは検討している途中だという。
「本当大変なんです。何べん、この事で泣いてるか分からない...」(喜多さん)