修繕費用をめぐり、調停に...
事件翌朝の24日10時ごろ、男性らは上司にあたる管理職2人とともに美術館へ謝罪に訪れた。この時に喜多さんは、男性らが奈良市消防局・南消防署に所属する消防士であるとわかったという。
酔いから醒めていた男性らは謝罪を繰り返していたと喜多さんは話す。損壊したガラスや美術品について男性らは、誠意をもって対応するとしていた、とも振り返る。
後日、喜多さんが修繕費用の件で男性らに連絡すると、保険会社と話し合うよう伝えられる。結果的に示談交渉の形となる。喜多さんによると、男性らは酔っていたことを認めながらも、ガラスの損壊は故意ではないというように主張しているという。
修繕費用を求めての交渉は始まったものの、美術館は事件以降、閉館を余儀なくさせられている。
喜多さんは、割られた玄関ガラスや故障した自動ドア、展示場の修理が終わり次第再開するつもりだった。しかし、修繕費用の交渉が長引いたことなどもあり、再開に向けた作業が難航したのだ。
ここから事態は停滞する。