多様なアーティストの活躍が目立つ
こうした盛り上がりがあってか、100万再生された11曲の作者の経歴は多様だ。
DECO*27さんやsasakure.UKさん、ピノキオピーさんは、2000年代からボカロ曲を投稿し続けており、古参のアーティストとして根強い人気を博す。一方で2020年から活動を始めたkanariaさんや柊マグネタイトさんは、新世代のボカロPとして注目を集める。
ボカロ以外での活躍が目立つアーティストもいる。Eveさんは、人気アニメ「呪術廻戦」のオープニング主題歌「廻廻奇譚」の作詞・作曲から歌唱までを担ったことでも大きな注目を集めた。Ayaseさんはバンド「YOASBI」のメンバーとして2020年、第71回NHK紅白歌合戦に出場したことでも知られている。
以前ボカロ界隈が盛り上がった2013年、年内に100万再生された11曲のうち7曲は「カゲロウデイズ」などで知られるじん(自然の敵P)さんの楽曲だった。それに対して2021年は、古参から新参、またボカロに限らない様々な活動を行うアーティストがボカロ界隈を盛り上げた。
今年ニコニコに投稿されたボカロ曲のミリオン達成が8年ぶりに2桁に!!!しかも2013年11曲中7曲がじんさんなのに対して2021年は全て異なるボカロPさんの作品と、プロセカとボカコレでボカロが非常に盛り上がった年となりました! pic.twitter.com/85bH9eHpgd
— くりたしげたか(Re)ニコニコ代表の人ニコニコ15周年 (@sigekun) December 15, 2021