「ボカロ」人気再び?大ヒット曲が続々誕生 需要生んだ2つの仕掛け

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ゲームやイベントがボカロを盛り上げる

   ボカロが盛り上がった背景について栗田さんは、ゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(通称プロセカ)」やイベント「The VOCALOID Collection(ボカコレ)」の影響があるとみている。

   プロセカは、ColorfulPalette(東京都渋谷区)とセガ(東京都品川区)が2020年9月30日に協業でリリースしたスマートフォン向けアプリゲームだ。ボカロ楽曲によるリズムゲームと、ボカロ「初音ミク」たちが登場するアドベンチャーゲームを楽しめる。公式ツイッターによれば21年7月の時点で、ユーザー数は500万人を超えた。

   リズムゲームには、2000年代から最新のボカロ曲までが配信されている。人気曲の追加が発表されると、曲名がツイッターのトレンドに浮上し、元動画の注目も高まった。

   ボカコレは、ドワンゴが開催するボカロのオンラインイベントだ。2020年冬から年2回のペースで開催されており、動画作品を投稿し、各種カテゴリでランキング順位を競うイベントが人気を博している。

栗田さんは、ドワンゴがニコニコ動画でボカロに着目する背景をこうツイートしている。
「ニコニコがボカロを推してるのは、個人が作った一曲の創作物から歌ってみた、踊ってみた、演奏してみた、描いてみた、MMD、などさまざまな2次創作への展開の可能性がニコニコというUGCプラットフォームと相性が非常に良いからです。ボカロがなければ正直ニコニコはこんなに長く続かなかったと思う」

   栗田さんがこう述べるように、ボカコレではボカロを用いて制作された楽曲だけでなく、ボカロ曲を「歌ってみた」ものや「踊ってみた」ものなどにも焦点があたるよう、細かなカテゴリーランキングを設けている。また2年以内に活動を始めたボカロPのみのランキング「ボカコレルーキーランキング」は、新人発掘の場として機能している。

   ドワンゴの発表によれば、21年10月に実施されたボカコレには、約4000作品が投稿され、約67万7000人がアクセスした。

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