「ゼルダの伝説BotW」テレ朝番組1位で「感動レビュー」再注目 「涙が溢れて止まらなかった」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   テレビ朝日系の番組「テレビゲーム総選挙」で、最も支持されたテレビゲームに「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(BotW)」が選ばれたことを受け、"Amazonレビュー"が再注目されている。

  • 「ゼルダの伝説BotW」公式サイトより
    「ゼルダの伝説BotW」公式サイトより
  • 「ゼルダの伝説BotW」公式サイトより

「俺なんで生きてんだろ」

   2021年12月27日放送の「テレビゲーム総選挙」では、5万人以上の投票をもとに、最も人気のテレビゲームをランキング形式で発表した。5位から「スプラトゥーン2」、「あつまれ どうぶつの森」、「ファイナルファンタジーVII」、「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」と続き、1位は17年発売の「ゼルダの伝説 BotW」だった。

   同作は、広大で風光明媚な台地を自由に行動できる「オープンワールド」が特徴で、「駆ける、活きる、護る。果てなき冒険を思いのままに」をコンセプトとする。

   番組でランキングが発表されると、SNSでは過去に話題となったレビューが再注目された。購入者が17年5月にAmazonに投稿した内容で、タイトルは「いつもと同じつまらない景色が違ってみえる」。

   投稿者はビジネスパーソンを名乗り、「通勤ラッシュに揉まれ、顧客にも上司にも頭下げ、後輩の育成押し付けられて色々やってる内に連日残業。通勤途中で見える、名前も知らない山にもイラっとする。フラフラで帰ってきたらメシ食う力も無く、酒飲んで寝る。ゲームする時間あるなら、セミナー行ったり婚活しないとと、無駄に焦る。俺なんで生きてんだろと素で思う日々」と思い通りいかない生活に頭を抱えているという。

「こんな所に、俺が望んでいた冒険があったんだ」

   投稿者は、ふとした拍子にゲーム機「ニンテンドースイッチ」とBotWを買った。「つまらなければ売ればいい」と軽い気持ちだった。

   文章は「出勤日だった昨日、電車の窓から見えた名前も知らない山を見て、『登れそう』と思った瞬間、涙が溢れて止まらなかった」と続いた。作中での山を登るシーンを思い出し、現実と重ね合わせたとみられる。

「時間に追われ、現状維持の為に憎まれてでも日々併走するリーマン仲間にこそ薦めたい。たかがゲームとは言わないでくれ。俺達はゲーム黄金期に生まれた。マリオのジャンプで家族が体ごと動かすのを見たことはないか?マリカースマブラと、コントローラー持ち寄って遊んだ記憶はないか?クロノトリガーやFF7の攻略を友人と話し合った事は無いか?」
「今だから分かる。クソガキだった俺に、両親が誕生日やクリスマスやらで、クソ高いハードやらソフトやらを買ってくれた事。ガミガミうるさい傍らで、俺の為に家の金捻出して高いゲームを買ってくれた事。自分の生活に一生懸命で気付かなかった事に、今更気づいて感動してる。もっと親孝行すべきだった」
「★5レビューが良い物ばかりだから今更俺が語る事は何もない。このゼルダは、俺が忘れた『挑戦と報酬』を与えてくれる。地図無き世界を自由に探索できる、ワクワクする冒険が体験できる。同世代の俺達は明日を凌ぐために日々病んでいる。だが人生に失望しないでくれ。こんな所に、俺が望んでいた冒険があったんだと」

   レビューは当時、SNS上で広く拡散し、「泣ける」「アラフォー感涙」などと複数のメディアでも取り上げられた。レビュー内の「役に立った」ボタンは3万7000以上押された。反響を受け、投稿者も追記で感謝を伝えている。

   老若男女から人気を集めるBotWは、2022年に続編の発売を予定する。

姉妹サイト