2021年12月23日放送の「歌唱王~歌唱力日本一決定戦~」(日本テレビ系)のアーティスト表記をめぐり、SNS上で疑問の声があがっている。
同番組では、カンザキイオリさんが作詞作曲したボーカロイド楽曲「命に嫌われている。」のアーティスト名を、ボーカロイドと記していた。
「カンザキイオリさんの名前も初音ミクの名前も出さないのなんで?」
歌唱王は、全国の予選を勝ち抜いた一般人が自慢の歌声を披露するカラオケ番組だ。テロップでは、曲名とアーティスト名が紹介される。たとえば「踊/Ado」、「Beautiful/Superfly」、「僕が死のうと思ったのは/中島美嘉」といったものだ。
ボーカロイド楽曲「命に嫌われている。」をめぐっては、アーティスト名が「ボーカロイド」と記されたことについて、SNS上で疑問の声があがった。
「ボーカロイドにも名前があるのに、ボーカロイドって表記にされるの本当に納得いかない 人間の曲を全部『人間』で紹介してるもんじゃん」
「歌唱王決定戦で『ボーカロイド』とだけ明記してカンザキイオリさんの名前も初音ミクの名前も出さないのなんで?」
ボーカロイドとは、ヤマハ(静岡県浜松市)が開発した音声合成技術とその応用製品の総称であり、略称の「ボカロ」とともにヤマハの登録商標となっている。歌声については、ヤマハからラインセンスを受けた各社から、実際の歌手の歌唱から音源として抽出したソフトが開発されている。これらのソフトは「初音ミク」など架空のキャラクターの声として販売されている。
こうした背景から、ボーカロイドのファンの間ではキャラクターを歌手とみなすことが多い。
どう表現するべきだった?
SNS上では、「ボカロ知ってる人だけに向けた番組じゃない」「作詞作曲者の名前は載せないと思う」などと理解を示す声はあるものの、「カンザキイオリ」もしくは「カンザキイオリfeat.初音ミク」という表現を望む声が広がっている。フィーチャリング表記が望まれるのは、同じソフトを用いても作曲家の嗜好によって異なる歌声を合成するためだ。
実際にカラオケシリーズ「DAM」や「JOYSOUND」では、ボーカロイド楽曲のアーティスト名を、「作曲家名」もしくは「作曲家名feat.キャラクター名」と記すのが一般的だ。「命に嫌われている。」については両機種ともに「カンザキイオリ」で配信されていた。
いよいよ明日よる7時
— 歌唱王【公式】12月23日(木)よる7時放送! (@kasyou_1210) December 22, 2021
第9回歌唱王が開幕
今回歌唱王がもっと楽しくなる【歌唱王オフトーク生配信】が決定‼️※詳細は明日発表します
番組公式ホームページをチェック
歌唱王ゆかりのスペシャルゲストも出演予定
明日よる7時~希望の歌声が響き渡ります pic.twitter.com/NFEGBoQVIH