立憲民主党は2021年12月24日、泉健太代表が就任してから初めての党ポスターを発表した。政党ポスターは代表が目立つデザインになることが多いが、新ポスターでは代表選に出馬し、執行部入りした4人が登場。キャッチフレーズには「さあ、力を合わせて。」と掲げた。
4人を入れる構成は泉氏の発案だといい、「戦った4名が、一致結束してこれからの党運営にあたっていく」という思いを込めて党の再生を目指す。
「まさにここから再生、伸びていかなければならないところ」
ポスターには左から逢坂誠二代表代行、泉氏、西村智奈美幹事長、小川淳也政調会長を配置。泉氏は、その狙いを
「相手は、今、非常に大きな議席を持っている自民党。そして、我々立憲民主党は、まさにここから再生というか伸びていかなければならないというところなので、まさにこの戦った4名が、一致結束してこれからの党運営にあたっていく。みんなが輝く、みんなが活躍する、これは自分自身の姿勢として言っていたことだが、もちろん代表としてリーダーシップを発揮していくとともに、やはり仲間たちも輝く党でありたい、という思いを持っている」
などと語った。
代表として初めて臨んだ臨時国会での「提案型」の意義に合わせて言及した。「批判と提案、立案のバランスであるし、双方をフルスロットルでやればいいという話」だとした上で、「批判が足らない」という指摘には、「足りないと思うならばぜひ声をあげて、そして、ぜひ国会質問にも立っていただきたい」と応じた。ただ、国会質疑で割り当てられた時間は限られており、スキャンダル追及に注力した場合は
「ともすると、本来訴えようと思っていた我が党の政策を訴える機会が削がれる可能性もある。ここは、やはり気をつけなければいけない」
とも指摘。スキャンダルについては「国会質疑以外の場を通じて真相究明を目指す」ことが必要で、国会質疑の時間は「我々の考える政策の発信・提案、こういうものが非常に重要」だとした。
「虎は、獲物を狙う時は、時に静かに...」
泉氏は寅年(1974年)生まれで、22年は「年男」。抱負を
「虎は、獲物を狙う時は、時に静かに、獲物に近づいていきますから...。常に表に大きな鳴き声を出すことなく、時には静かに動きたい」
と語った。記者から「獲物というのは、政権のことか」と確認されると、
「皆さんすぐ『政権、政権』と言うけれども、『獲物』と言うと言い方はあれですが、ひとつひとつ実現することを、しっかりとやっていきたい」
と応じた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)