12月23日が平日になって3年目...いまだ慣れない国民も 「平成の日」にならなかった理由

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11月3日が祝日になったのは明治天皇逝去の25年後

   明治天皇の誕生日だった11月3日をめぐる経緯は、さらに複雑だ。明治天皇は1912年7月30日に逝去し、天皇誕生日(天長節)は大正天皇の誕生日である8月31日に移動。11月3日はいったん祝日ではなくなった。祝日法の前身にあたる当時の勅令「休日ニ関スル件」では、明治天皇が逝去した7月30日を「明治天皇祭」として祝日にしていた。だが、26年12月25日に大正天皇が逝去すると7月30日は祝日ではなくなり、国民から「明治天皇をしのぶ日がなくなる」といった声があがった。これを受ける形で、翌27年に11月3日が再び「明治節」として祝日になった。

   47年の現行憲法、48年の祝日法施行で11月3日は「文化の日」になり、今に至る。46年11月3日の日本国憲法公布を記念した祝日だ。ただ、当時の国会審議では11月3日を「明治節」として残すべきだという議論もあり、今でも「明治の日」への改称を求める声がある。

   大正天皇の誕生日は8月31日。猛暑の時期で各種式典が困難だという理由で10月31日も祝日に設定された。現在は両日ともに平日に戻っている。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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