日本人ボクサーへの「危険技連発」騒動 「法的責任負うべき」中国メディアで指摘

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   中国で行われた格闘技イベントで日本人ボクサーに危険な技を連発した中国選手を、地元メディアが辛辣に批判している。

   イベントは2021年12月18日に中国・武漢で開催され、ボクシングの元WBO世界フライ級王者・木村翔(33)が中国の格闘家・玄武と対戦。試合では玄武がボクシングルールにない危険な技を連発させ、最後は木村を抱きかかえて頭からキャンバスに叩き落した。

  • 木村翔選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    木村翔選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 木村翔選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

日本では現役世界王者から怒りの声

   イベント終了後に試合の動画がSNSで拡散されると中国国内から玄武に対して批判のコメントが寄せられ、日本では現役の世界王者、WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(28)や、世界3階級制覇の田中恒成(26)らがツイッターで怒りの声を上げた。

   木村は17年7月に中国でゾウ・シミン(中国)の持つWBOフライ級王座に挑戦し、11回TKOでベルトを奪取。08年北京五輪、12年ロンドン五輪の金メダリストで国民的英雄のゾウを破ったことで中国での木村の知名度は飛躍的に上がり、日本人アスリートとして卓球の福原愛さんに次いで有名だとされる。

   このような背景もあり中国メディアは今回のイベントに注目し、複数の地元メディアが試合の内容を伝えた。

   「新浪体育」(WEB版)は複数回にわたって特集記事を掲載。今回の試合が開始30分前に「ボクシング対決」から「中国カンフー対ボクシング」に変更となったとし、木村陣営がこの事実を把握していたかは不明としている。22日には玄武に対する中国国内の反応を報じた。

木村「詳しくは日本へ帰国してからお話し致します」

   記事では、玄武のスポーツ倫理違反は中国で広く批判されたとし、武道の世界だけではなく、一部の法律専門家から「法的責任を負うべきだ」との意見が出ていると指摘した。

   そして、スポーツマンシップに欠ける少数の人々が玄武を擁護したが、メディアとほとんどの視聴者はインターネット上でこの問題に憤慨し、多くの人々が木村のSNSアカウントに謝罪したと伝えた。

   また、日本の各メディアが今回の試合内容をどのような論調で報じているかを詳細に紹介し、「この契約違反は非常に低レベルの行動であり、軽蔑されている」との見解を示した。

   木村は21日にツイッターを更新し「この度は中国でのエキシビジョンマッチ(ボクシングルール)の件でファンの方々ボクシング関係者の方々にご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。反則行為を繰り返され試合を中止してもらいました。詳しくは日本へ帰国してからお話し致します。誠に申し訳ありませんでした」とのコメントを投稿した。

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