中国・武漢で開催された格闘技イベントが大きな波紋を広げている。
イベントは2021年12月18日に行われ、プロボクシングの元WBO世界フライ級王者・木村翔(33)が中国人選手の玄武と対戦。試合は玄武が木村を突き飛ばすなどのラフファイトを繰り返し、最後は木村を抱きかかえて頭からキャンバスに叩きつけた。試合の動画が中国国内のSNSで拡散され物議をかもした。
地元メディア「中国人にとって恥ずべきもの」
複数の中国メディアが試合の模様を伝え、危険な技で木村を繰り返し攻撃した玄武に対して批判的な見解もあった。
地元メディア「捜狐体育」(WEB版)は、この試合は中国のファイターや武道家にとって恥ずべきものであり、中国人にとって恥ずべきものだと指摘している。その理由として両者に体格差があり玄武が優位だったことや、玄武がボクシングルールにはない投げ技などを木村に仕掛けたことを挙げている。
「新浪体育」(WEB版)は今回適応されたエキシビションマッチのルールを疑問視し、当初の「ボクシング対決」から「中国カンフー対ボクシング」に変更となった経緯を詳細に伝えた。
記事によると、試合のレフリーはイベント主催者に事前に試合形式及びルールの説明を求めていたが直前まで回答がなく、開始30分前に「中国カンフー対ボクシング」スタイルで行うことを知らされたという。