タマモクロス「ウマ娘」実装にファン沸騰の理由 苦節約300日...待たされ続け「ネタ化」した名馬

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   ゲーム「ウマ娘 プリティダービー」に新たな育成ウマ娘としてタマモクロスを実装することが2021年12月20日、YouTube配信番組「ぱかライブTV」で発表された。実装は22日12時から。ゲーム内でタマモクロスの育成が可能になり、発表当日にツイッターでトレンド入り。ファンが沸いたのはこのウマ娘ならではの理由があった。

  • タマモクロスのガチャ実装を伝える「ウマ娘」ツイッター公式アカウント
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スピンオフコミックでも人気上昇

   ウマ娘のタマモクロスは1987~88年に中央競馬で活躍した競走馬タマモクロスをモチーフとする。関西弁と気さくな性格が特徴的なキャラクターで18年4~6月放送のアニメ第1期にも登場していたが、21年2月24日にゲームがリリースされた際、育成できるウマ娘の中に入っていなかった。その後、育成可能なウマ娘は順次、追加実装されていくが、タマモクロスはなかなか選ばれずにいた。そのため「実装されないタマモクロス」がファンの間でネタとして定着、他のウマ娘が実装されてもツイッターでは「タマモクロス」がトレンド入りし、実装されないことがファンアートの題材にもなっていた。

   人気の一因は「ウマ娘」のスピンオフコミック「ウマ娘 シンデレラグレイ」(週刊ヤングジャンプ)だ。オグリキャップを主人公にした本作で、タマモクロスは史実同様オグリキャップのライバルとして立ちはだかり副主人公級の活躍を見せていた。オグリキャップとのコンビでも人気が上昇しながら、ゲームリリース時から実装済のオグリキャップと違ってゲームで育成できなかった。その間にも天然キャラのオグリキャップに対しツッコミ役を務めたり、モデルの競走馬の活躍年代が重なるスーパークリークやイナリワンと一緒にファンアートで描かれたりするなど、トレーナー(ウマ娘プレイヤーの通称)に支持されていった。

   タマモクロスは他のウマ娘を育てるサポートカードとして登場したり、育成ウマ娘のストーリーの中で登場したりすることはあっても、トレーナーが自ら育ててレースで走らせることはできなかった。

「実装されないことで逆に盛り上がるような状態でしたが」

   ゲームリリースから10カ月、約300日にわたって待ち望まれたタマモクロスの実装。ゲームのトレーナーでもある公営競技ライターの佐藤永記さんは実装の感想をこう話す。

「最近はネット上で人気もあり、実装されないことで逆に盛り上がるような状態でしたが、満を持して幅広いスキルを持ちながら、中・長距離に強い追い込み設定が与えられました。うまく育てるとバケモノになるスキルの持ち主で私も何とか入手したいところですね」

   12月22日の実装は26日開催の有馬記念に合わせたものともみられる。1988年の有馬記念はタマモクロスの引退レースで、オグリキャップとの芦毛馬同士の対決の末オグリキャップ1着、タマモクロス2着だった。

   なお、「ネット上でミーム化するなど人気がありながら育成実装されていないウマ娘」の例として他にツインターボがいる。逃げに特化した青髪のウマ娘という、こちらもキャッチーな設定を与えられており、今後はツインターボが育成実装の機会を逃す度にトレンドに上がるかもしれない。

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