「シャルマンの名前やスピリッツといったものは残ってほしい」
この日訪れた常連のもう一人、早坂さんはシャルマンの存続を願い、店のフェイスブックやインスタグラム、ツイッターの運営を行っている。
「石岡さんに許可をもらって数年前からお店の代理でSNSの投稿を行っています。お客さんを呼びたいからではなく、この店の存在を知ってほしいという思いで始めました」
早坂さんは各SNSでシャルマンの閉店を伝え、移転先を探していることを明かした。SNSでの拡散によって、シャルマンの今後に関するアイデアは何件か寄せられているが、移転の目途はたっていない。12月16日現在は、近所のバーに間借りする形で一部のレコードを移せないか調整中だという。
「内装を含めてのシャルマンなので、たとえ移転をできたとしてもこの空気は再現できません。寂しさはありますが、なくなるよりはいいと思い移転先を探しております。現在は近所のお店に間借りする形で、時折貸し切り営業のような形で残せないか検討中です」
早坂さんは「常連のエゴである」と前置きしたうえで、こう訴えた。
「シャルマンは60年代の雰囲気を残しており、全国的に見ても最古参のジャズバーだと思います。大げさに言えば文化遺産です。何らかの形で残ってほしい。建物は消えるけどシャルマンの名前やスピリッツといったものは残ってほしいと思います」
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)
現存する東京最古のジャズ喫茶(現在はジャズバー)日暮里「シャルマン」が来年1月末に閉店します。現在、移転先を探していますが目処が立っていません。存続にご協力をいただける方がいらっしゃいましたら、「シャルマン」または当アカウントにDMでご連絡をお願いします。https://t.co/D1wDJoFypn pic.twitter.com/RHpobfO5Ig
— ジャズ喫茶案内*Jazz Kissa (@jazz_kissajp) December 6, 2021