ニッポン放送、SixTONES番組企画で謝罪...詳細説明なし 神田沙也加さん巡るファンツイート物議

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   男性アイドルグループ「SixTONES(ストーンズ)」のラジオ番組で、番組名などをツイッターのトレンドに入れようと呼びかける企画が行われ、論議になっている。亡くなった俳優・神田沙也加さんの話題を巡って、一部ファンからの投稿も物議を醸した。

   番組を放送したニッポン放送は、同局に意見などが寄せられたとして、「不快な思いさせた」と番組の公式ツイッターで謝罪した。

  • トレンド入り目指す企画を謝罪
    トレンド入り目指す企画を謝罪
  • トレンド入り目指す企画を謝罪

10個の指定ワードをトレンド入りさせようと呼びかけ

   この企画が行われたのは、2021年12月18日深夜に放送された番組「SixTONES のオールナイトニッポンサタデースペシャル」だ。

   番組では、ツイッターのトレンドをコントロールする企画「トレンドストラックアウト」を事前に予告しており、放送の冒頭で、SixTONESメンバーの代表2人が「選手宣誓」をしてこの企画が始まった。

   メンバーらは、番組名のハッシュタグ「#SixTONESANN」がほぼ毎週、ツイッターのトレンド1位になっているとして、ファンらに感謝の意を示した。そのうえで、今回の企画は「番組が出す10個の指定のワードを指定したツイッタートレンドの順位に入れる」ことだと説明した。ツイートを調整しながら、狙った順位に入れるのだという。

   放送のブースでは、トレンドを確認するための大きなモニターが設置されたといい、開始早々に番組名がトレンド1位になったことが報告された。メンバーらは、ユーチューバーのHIKAKINさんがプレゼント企画を始めて5位に入り、強敵になっているとしたが、メンバーらの発言などは次々にトレンドの上位になったことも伝えられた。

   そして、トレンドに入れる順位が番組で発表され、番組名が1位になったほか、リリース予定のアルバム名などが告げられた。10個のワードのうち5個は、視聴者が寄せたものが選ばれたという。中には、18位に入れられた「#トレンドで遊んでごめんなさい」のワードもあった。

   こうした中、18日深夜の放送時間中に、神田沙也加さんについてのニュースが相次ぎ、名前などがトレンド入りした。これに対し、一部のファンからは、トレンドの順位が神田さんに取られた、その報道が邪魔だといったツイートが出て、波紋が広がった。

ツイッタージャパン「今回の企画は違反ではない」

   こうしたツイートには、別のファンらから「自分のことしか考えてない」「不謹慎すぎる」などと疑問や批判の声が出て、番組の企画そのものにも、止めた方がよいのではとの意見も出た。

   ツイッタージャパンのブログでは2019年2月14日、「Twitterでのスパム行為とプラットフォームの操作に関するリマインダー」とのタイトルで、ツイッタールールに違反するスパム行為として、「Twitterのトレンドを操作したり、損なうことを目的として複数の更新を投稿すること」を挙げている。このことから、番組の行為は、ルール違反に当たるトレンド操作ではないかとの指摘もあった。

   一方、番組の公式ツイッターは21年12月19日、次のようにニッポン放送名で企画について説明し、謝罪した。

「番組スタッフ発案の企画『トレンドストラックアウト』について、皆様から頂戴したご意見、ご指摘を真摯に受け止めるとともに、不快な思いをされた皆様に、謹んでお詫び申し上げます」

   このツイートでは、どんな意見などがあって、なぜ不快な思いを訴えたのかについては、説明されていない。J-CASTニュースでは、こうした点について、ニッポン放送の広報室に20日に取材を申し込んでおり、21日19時時点では回答が来ていない。回答が来次第、追記する。

   番組の行為について、ツイッタージャパンの広報事務局は20日、「今回の企画は違反ではないと考えております」と取材に回答した。

   ツイッターが定めた「キャンペーンの実施についてのガイドライン」にあるポリシーに沿っているとの判断だという。このガイドラインでは、「複数アカウントを作成させない」「繰り返し同じツイートをさせない」などの項目が挙げられている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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