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「えぐかった」衝撃の失神KO劇 現役王者も絶賛した米YouTuberの強烈フック

   米国の人気ユーチューバーでプロボクサーのジェイク・ポール(24)=米国=が2021年12月18日(日本時間19日)、米フロリダ州でノンタイトル8回戦を行い、元UFCウエルター級王者タイロン・ウッドリー(39)=米国=を6回KOで破った。

  • 歓喜を爆発させるポール(AFP/アフロ)
    歓喜を爆発させるポール(AFP/アフロ)
  • 歓喜を爆発させるポール(AFP/アフロ)

デビュー以来無傷の5連勝(4KO)

   序盤、元UFC王者にペースを握られ、3回には偶然の肘打ちで額をカットするなど苦しい展開となった。それでも体格で上回るポールは徐々に流れを引き寄せ、迎えた6回。ポールの右フックがウッドリーの顔面を捕らえた。

   ウッドリーは前のめりに倒れ失神し、レフリーが素早く駆け寄り試合のストップを宣告。ポールがコーナーポストで喜びを爆発させる中、ウッドリーはリング上でうつぶせのまましばらく動くことが出来なかった。

   両者は今年8月に対戦しており、ポールが2-1の僅差判定で勝利した。リターンマッチをKOで飾ったポールは、20年1月のプロデビュー以来無傷の5連勝(4KO)をマークした。

   衝撃的な失神KO動画を米スポーツチャンネル「ショータイム」が公式ツイッターで公開すると一気に世界中に拡散された。

「タイロンは伝説だ」

   現役の世界王者も衝撃を受けたようで、ライト級の世界主要4団体王者(WBCはフランチャイズ王座)ジョージ・カンボソス・ジュニア(28)=オーストラリア=は19日にツイッターを更新し、ポールのKO動画を添付し「えぐかった」とのコメントを投稿した。

   米国の歴史ある専門誌「リング誌」(WEB版)はポールの勝利を速報で伝え、試合は過度のクリンチ、様子見などで5ラウンドまできらめくものはなかったが、ポールの右一発が観客にそれらを忘れさせたと指摘した。

   米専門メディア「ボクシングシーン」はポールの試合後のコメントを紹介しており、ポールは「厳しい戦いだった」と振り返り、「タイロンは伝説だ。彼が2週間前にこの戦いを決めたことを尊敬しています」と語った。

   当初、ポールの対戦相手はWBCヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)の弟トミー・フューリー(英国)が務める予定だったが、フューリーが体調不良で欠場し、タイロンが代役としてリングに上がった。