「後発薬ショック」で医療現場が未曾有の事態 「我々も限界」「薬局の信頼にかかわる」薬剤師が語る過酷な現状

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理解されない「薬不足」の現状

   薬不足の影響は、薬局で働く薬剤師に及んでいる。

「いつも薬局で貰う薬が急に無くなる事もあり得ますが、薬剤師として必死にかき集めています。どうか状況をご理解いただき薬剤師に当たらないようにお願いします」

   11月29日、こうツイッターで投稿したのは、大阪府のドラッグストア内にある薬局で働く@Dgs_yakugoriさん。12月2日、J-CASTニュースの取材に対し、薬不足による業務への影響が出ていると話した。具体的には、在庫管理の混乱、調剤スピードの低下、薬の在庫がない場合、代替薬を医師に提案する「疑義照会」の増加、患者への説明増加があるとした。

   ただ、こうした薬不足の現状は、患者の耳にはなかなか伝わっていないという。

「薬がないという現状が信じられないというかあり得ないと感じる方も多く、薬局の怠慢だとお叱りをいただく事もありました」

   「頑張っていますが、我々も限界です...」と投稿した先の薬剤師にも同日、話を聞くと「医師からも患者さんからもお叱りを受けることが頻繁にあります。正直、本当に辛いです。でも、医師も患者にも理解していただき協力してもらわないと、もう無理です...」と胸の内を明かした。調剤薬局で働く周囲の薬剤師仲間には、疑義照会をした医師から「変更するな。なぜ出来ない」「書いてある通りに出せ」と言われた人もいたという。

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