格闘家・朝倉未来さんが、賛否を呼んだABEMA企画「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」を振り返った。
「関係者全員のアフターケアが終わった」
朝倉さんは2021年12月17日、サブチャンネル「ふわっとmikuruチャンネル」に「1000万企画について、今思う事」と題した動画を公開し、企画について振り返った。
「1000万円......朝倉未来にストリートファイトで勝てたら1000万円の企画ね。ようやく、関わった関係者全員のアフターケアが終わったんで、改めて企画に今思うことを話したいと思います」
朝倉さんはかねてから「1000万企画」を知っており、ABEMA側からの「実際は安全なんだけど、視聴者が見たらストリートファイト感があるよう、そういう世界観で」との打診には面白そうだと興味を持ったという。
一方で、企画の参加については迷いもあったとした。
「ぶっちゃけその迷いはあったけど、クレベル(・コイケ。RIZIN.28で対戦した総合格闘家)に負けた後だったっていうこと。それがちょっと引っかかって、これをやるべきなのかどうかっていうのはぶっちゃけよくわかんないんですけど」
企画を受けたのは、朝倉さんが公開してきた喧嘩自慢とのスパーリング動画が多くの視聴者が注目する人気企画だったことが大きいとした。
「普通に格闘技じゃなくて、一般の方受けする企画だなと思ったわけ。その中でストリートファイトで勝てたら1000万の企画は、格闘技を広げることになるのかなーっていう考えがあったんで、それで受けたって感じかな」
「主催者目線で見られてるなと思ったね」
企画は多くの注目を集めたものの、放送後に厳しい意見が相次いで寄せられたことについても理解を示した。
「結果的にその、『よくない』っていう意見が多かったじゃん。視聴者のね。でもあの流れってすごい良くてさ、なんか喧嘩はダメだし、もちろん。色々考慮はされてたんだけど、視聴者側にはそのめっちゃマットが柔らかいとかさ、そういうのも別に言えないじゃん。『楽しませる』っていう、エンターテイメントに反したことだから、安全ですよって(言うのは)。すごく批判される理由もわかるし、その風潮っていいなと思うんですね」
しかし、朝倉さんに決定権があるような「主催者」の立場として批判されたことに関しては、あくまでも「出演者」として与えられた役割だったとした。
「俺は主催者じゃないんだけど、主催者目線で見られてるなと思ったね。俺が企画して、俺が相手を選んで、俺が強いことを証明するために"見せしめ"にやった、みたいな捉え方をする人が多かったかな」
「相手も一応望んできた相手だし、逆に手加減したらペーパービュー買ってもらったような視聴者を満足させられないから」
こうした批判を受け、企画を受けたのは間違っていたとした。
「そもそも(企画を)受けたのが間違ってたなっていうのをその、視聴者のコメントで気づかせてもらって、一応反省したんですけど」
「俺個人としては、やって良かったなって思います」
しかし、企画を通し出会った人たちとの絆は朝倉さんにとっても重要なものになったという。
「結果的にでも、その1000万企画の人たちと出会えて、その後コラボもさせてもらって、みんなが輝いてさ。彼らは良かったと思ってるし、俺はその責任という意味ではダメだったのかもしれないんだけど、その彼らと出会ったこととか、その後の動画、そういうのは含めてなんか良かったと思いますね」
企画にはいい面も悪い面もあったとして、複雑な心境を明かしている。
「過去に戻ったら止めるか止めないかって言ったら、止めないといけないんだけど。この現実を知った手前、まぁ多分過去に帰れたら止めるんだけどさ、企画を受けること自体。でも、いい影響を受けた人たちもいるし、いい出会いもあったから、なんか歯痒い感じで止めるんだろうな」
批判に理解を示しつつ、朝倉さん自身としては良い経験になったと振り返った。
格闘家・朝倉未来さんが、賛否を呼んだABEMA企画「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」を振り返った。