「国内の乳製品在庫が大幅に積み増したが、新たな需要を確保したい」
生乳についてのひろゆきさんの投稿について、ホクレン農業協同組合連合会の広報総合課は12月13日、J-CASTニュースの取材に対し、投稿は把握しているとしたものの、特に見解を出す考えがないことを明らかにした。
生乳をめぐる事実関係については、14日になって、次のように文書で回答した。
「国内の酪農について、生乳生産量は減少傾向にありましたが、消費者の皆様に牛乳乳製品を安定的にお届けするため、近年では生乳生産基盤の強化を関係者一丸となって取り組んでまいりました。この成果が出始めたタイミングで、インバウンド・外食等を中心にコロナ禍による需要の減少が重なり、特に学校給食がなくなり、一般の需要も大きく低下する時期に、直近では年末年始に、乳製品工場の処理能力を超えてしまう生乳の発生が懸念されております。現在、生産者・乳業者・関係機関が一体となって様々な角度から上記の発生回避に向けた取り組みを進めております。ホクレンといたしましても、受託生乳の完全販売に向け取引乳業者に対し、乳製品工場のフル稼働を要請するとともに、消費拡大に向けた取り組みを現在推進しております」
バターなど乳製品の今後については、こう述べた。
「長期保管が可能な乳製品向けへの生乳販売が増加し、結果として国内の乳製品在庫が大幅に積み増している状況にありますが、生乳生産基盤を毀損しないよう業界が一丸となって新たな需要確保に向けた取り組みを実施する方向性について現在議論を重ねているところであります」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)